第131問の解答
1.問題 [空間図形]
左図のような、半径3cmの球があります。
この球の周りに、長さが全て同じ竹ひご6本でやぐらを組みました。このとき、すべての竹ひごは、球に接していました。
この6本の竹ひごによって作られたやぐらの容積を求めてください。
2.解答例1(武田浩紀さん、モンゴルさん他多数)
下図のように、球に外接する立方体を考えます。立方体の1辺は球の直径と同じ6cmになります。ただし、Q、R、Uは、球と立方体が接する点とする。例えば、Qは正方形ABCDの中心である。
立方体の頂点A、C、F、Hを結んで作る4面体は各辺の長さが全て等しい正四面体になる。そして、各辺の中点(P、Q、R、S、T、U)は、立方体の各面の中心であることから、球に接しているので、これが求めるやぐらに他ならない。
従って、やぐらの体積=
立方体の体積−(三角錘BAFC+三角錘DACH+三角錘EAFH+三角錘GCFH)
=6×6×6−1/3×(1/2×6×6×6)×4=(6−4)×6×6=72cm3となる。答:72cm3
以上
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3.解答例2(ぶぶおパパさん、H.Takaiさん他多数)
下図のように、正四面体の各辺の中点を結んでできる立体は、正八面体になります。
(参考)マウスでドラッグして下さい。
まず、この正八面体の体積を求めます。
正八面体を正方形PSTRを通る平面で2つに切ります。
正方形PSTRの対角線の長さはちょうど球の直径=6cmですから、面積は6×6/2=18cm2、Qから正方形PSTRにおろした垂線の長さは球の半径=3cm。
よって、正八面体の体積=四角錐QPSTRの体積×2
=(1/3×18×3)×2=36cm3さて、正四面体から正八面体を除いた部分は、DPQRなど同じ大きさの正四面体4個分であり、それぞれの正四面体は各辺の長さが元の正四面体の半分だから体積は1/8。
合計1/8×4=1/2。よって、求める正四面体の体積はちょうど正八面体の体積の2倍=72cm3となります。
以上
4.解答例3(長野義光さん、kuri他多数)
下図で正四面体の1辺の長さをacmとします。
AB=a、BH=a/2より、AH=√3/2×a、
PB=AP=AH×2/3=√3/3×a。 (注1)
DB=a、PB=√3/3×aより、DP=√6/3×a、
OP=DP/4=√6/12×a。 (注2)よって、OP=√6/12×a、PH=AH/3=√3/6×aより、
OH=1/√8×a、OH=球の半径=3cmなので、a=√8×3=√2×6cm。さて、正四面体の体積=1/3×正三角形ABC×DP
=1/3×(1/2×a×√3/2×a)×√6/3×a
=√2/12×a3=72cm3以上