第140問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のような、AB:BC=2:5の三角形ABCがあります。いま、角ABCの二等分線BEをひき、さらに頂点Cから直線BEに垂線CDを下ろしました。
このとき、三角形ABEと三角形DECの面積比を求めてください。
2.解答例1(おりくん他)
BAの延長線とCDの延長線の交点をF、FEの延長線とBCとの交点をGとすると、
三角形BFCはBCを軸に対称になるので、AF=GC=3、BG=BA=2となる。従って、△ABE:△AFE=BA:AF=2:3、
△GBE:△GCE=BG:GC=2:3、
△GFB:△GFC=BG:GC=2:3。よって、△GFC=△GFB×3/2=7×3/2=21/2、
△DCE=(△GCE−△GCE)/2=(21/2−3)/2=15/4。従って、△ABE:△DCE=2:15/4=8:15になります。
答:8:15
以上
3.解答例2(平野邦彦さん、真鍋豪仁さん、H.Takaiさん、たなかさん他)
AからBDに垂線AQをおろす。
すると、三角形ABQとCBDは相似で相似比はAB:BC=2:5、
よって、BQ:QD=2:3。また、三角形AQEとCEDは相似で相似比はAQ:CD=AB:BC=2:5、
QE=3×2/7、ED=3×5/7、
BE:ED=(BQ+QE):ED=(20/7):(15/7)=4:3。従って、△ABE/△DEC=(BE×AQ)/(ED×CD)=
=(BE/ED)×(AQ/CD)=(4/3)×(2/5)=8/15。よって、△ABE:△DEC=8:15。
4.解答例3(飯田孝久さん)
BAの延長線とCDの延長線の交点をF、DからBCに平行線を引きBFとの交点をGとすると、 三角形BAFとBDCは合同、DF=DC、BF=BC=5、 AF=BF−BA=3。
三角形FACにおいて中線定理より、FG=GA=3/2。
三角形BAEとBGDは相似、BE:ED=BA:AG=4:3。また、三角形BAHとBCDは相似、AH:CD=BA:BC=2:5。
よって、△ABE/△DCE=(BE×AH)/(ED×CD)
=(BE/ED)×(AH/CD)
=(4/3)×(2/5)=8:15。
5.解答例4(kuri)
∠ABE=∠CBE=θとおく。
△ABC=1/2×AB×BC×sin2θ、△ABE=1/2×AB×BE×sinθ、
△CBE=1/2×BC×BE×sinθ。よって、△ABE:△ACE=AB:BC=2:5、
△ABE=2/7×△ABC、△CBE=5/7×△ABC。△BCD=1/2×BD×CD=1/2×(BC×cosθ)×(BC×sinθ)
=1/2×BC2×1/2×sin2θ
=1/2×BC/AB×△ABC
=5/4×△ABC。従って、△DEC=△BCD−△CBE
=(5/4−5/7)×△ABC
=15/28×△ABC。よって、△ABE:△DEC=(2/7):(15/28)=8:15。