第157問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のようなAB=6cmの三角形ABCがあります。
ACの中点をM、BCの中点をNとして、AとN、BとMを結んだところ、2つの直線は垂直に交わったそうです。
では、2つの直線の交点をPとすると、PCの長さは何cmでしょうか。
2.解答例1(伊藤建志さん、H.Takaiさん、モンゴルさん他):Pが重心であることを利用
題意より、Pは三角形ABCの重心となります。
従って、CPを延長しABと交わる点をQとすると、QもABの中点となります。
また、三角形ABPは直角三角形なのでPQ=AQ=BQ(Qは三角形ABPの外心)
さらに、Pは三角形ABCの重心だからQP:PC=1:2。
よって、PC=QP×2=AB=6cmとなります。答:6cm
以上
3.解答例2(わかさひ君、kuri他):算数的解法
CからBMの延長線上に垂線を下ろし、足をHとします。
三角形BCHについてNPとCHは平行でNがBCの中点だから中点連結定理により、BP=PH。
また、直角三角形APMとCHMは、∠APM=∠CHM=直角、∠AMP=∠CMH(相対する角)、およびAM=CMより合同、よって、AP=CHとなります。
従って、直角三角形ABPとCPHについて、BP=PH、AP=CHだから合同、よってPC=AB=6cmとなります。
4.解答例3(極北の森さん、シイサン他):算数的解法
PNの延長線上にPN=NHとなるようHをとる。
PN=NH、BN=NCより、三角形PBNとHCNおよびHBNとPCNは合同。
よって、PBHCは平行四辺形となります。従って、三角形AHCについてAM=MCおよびPMとHCが平行だから、中点連結定理により、AP=PH。
よって、直角三角形ABPとPCHは、AP=PH、BP=CHより合同。
従って、PC=AB=6cm。
(参考)直線BMをX軸、直線ANをY軸とするXY平面を考える(大西俊郎さんによる)
角BANの大きさによらず、CP=ABとなります。
(分かり易くするため下図では、AB=5cm、BP=3cm、AP=4cmにしています。
ABを一定にしてA,Bを動かしたとき、CはPを中心とする半径5cmの円周上を動きます。)