第167問の解答
1.問題 [空間図形]
左図左のような、OP=5cmの円すいがあります。
この円すいに、左図右のようなAB=AC=5cm、BC=8cmの二等辺三角形の紙を巻きつけることにしました。円すいの母線であるOPとABが重なるようにして巻きはじめたところ、二等辺三角形はこの円すいを2周しました。そして、点Cはちょうど点P(二等辺三角形でいえばB)と重なったそうです。
では、この円すいの側面上で、二等辺三角形の紙が2重に巻かれている部分の面積は何cm2でしょうか。
2.解答例1(多数)
二等辺三角形(黄色)を巻き付けて2重になった部分をピンク色にすると、下図のようになります。展開図で考えましょう。
円弧BCの中点をD、辺BCの中点をFとします。
BC=8cmだから、BF=FC=4cm、従って、△ABF、△AFCは、辺の長さが3、4、5cmの直角三角形になります。
2周してCがBに重なるので、1周ではDがBに重なります。
2週目は右半分の扇形ADCをAを中心に回転してABDに重ねればいいことになります。従って、重なる部分は、直角三角形AEGとAGFを合わせたものになります。
AE=AF=3cmより、EB=5−3=2cmとなり、△BEGは△BFAと相似だから、EG=EB×3/4=2×3/4=3/2cmです。よって、求める面積=(1/2×3×3/2)×2=9/2cm2となります。
答:9/2cm2
以上