第171問の解答
1.問題 [平面図形]
上の図は、長方形ABCDの頂点Aが、辺DC上にくるようにPBを折り目として折ったところを示しています。
では、CA’=3cm、DP=2cmのとき、ABの長さは何cmでしょうか。
2.解答例1(ありさのお父さん、丸天後藤様、TORAさん他)
AB=x、AD=yとおく。
題意より、△APBと△A’PBはPBを軸として対称である。
PA’=PA=y−2、A’B=AB=xで、△A’PD、△A’BCは共に直角三角形だから、
(x−3)2+22=(y−2)2 ・・・(1)
x2=y2+32 ・・・(2)(1)−(2)より、
−6x+9+4=−4y+4−9、よってy=(x−3)×3/2(2)に代入して、
x2=(x−3)2×9/4+32
5x2−54x+117=0
よって、(5x−39)(x−3)=0
x>3だからx=39/5=7.8cmとなります。答:7.8cm
以上
3.解答例2(長野 美光さん、中村明海さん、まるケンさん、Hamayanさん他)
まず、△APBと△A’PBはPBを軸として対称であることから、
∠BAA'=∠BA'A、∠ABP=∠A'BP、∠PAA'=∠PA'A、∠APB=∠A'PBとなります。
また、∠BAA'+∠PAA'=90°などから、結局、
∠BAA'=∠BA'A=∠APB=∠A'PB=▲
∠ABP=∠A'BP=∠PAA'=∠PA'A=● と分かります。従って、∠DA'A=90°−●=▲となり、
∠DPA'=∠CA'B=90°−2×▲=■と分かります。よって、△DPA'と△CA'Bは相似で、相似比はDP:CA'=2:3となります。
従って、PA':A'B=2:3なので、AP=PA'=2t、AB=A'B=3t と書けます。また、A'D=AB−A'C=3t−3、AD=AP+PD=2t+2で、
A'D:PD=BC:A'Cより、(3t−3):2=(2t+2):3、
これをtに関して解くと、t=2.6、よってAB=A'B=3t=7.8cmと分かります。
4.解答例2(ヒデー王子さん)
解答例2と同様にして、△PA'Dと△A'BCが相似で相似比は2:3。
また、△PAH:△BAH=△PA'H:△BA'H=2:3なので、各面積比は4:9。
△AA'Dの面積:四辺形ABCA'=4:9。△A'BC=(四辺形ABCA'−△AA'D)/2だから△AA'D:△A'BC=4:2.5、
DA':A'C=△AA'D:△A'BC=4:2.5。よって、AB=CD=A'C×(4+2.5)/2.5
=3×6.5/2.5=39/5=7.8cm。