第178問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のように、角XOY=45゜となっている2直線OX、OYがあります。
いま、OA=4cmとなる点AをXOYの内部にとり、
OX上に点Bを、OY上に点Cを三角形ABCの周の長さが最も短くなるようにとりました。
このとき、BCとOAの交点をPとすると、OP=3cm、PA=1cmであったそうです。
では、三角形ABCの面積は何cm2と考えられるでしょうか。
2.解答例1(YokoyaMacさん、わかさひ君、ヒデー王子さん、Hamayanさん、中村明海さん他多数)
(参考問題)点A,Bがある直線に対して同じ側にあります。
直線上の点Cが動くとき、AC+BCが最小になる点Cの位置は?
(解答例)
直線に対して、Aと対称な点をA’とする。
点CをA'Bと直線の交点、C'はそれ以外の点とすると、
AC=A'C、AC'=A'C'、となることから、
AC+BC=A'C+BC<A'C'+BC'=AC'+BC'よって、点A'、C、Bが一直線上にならぶときに、AC+BCが最小となる。
(本問の場合)
直線OXに関して点Aと対称な点をD、直線OYに関して点Aと対称な点をEとする。 AB=BD、AC=ECより、
AB+BC+CA=DB+BC+CEよって、D、B、Eが一直線上に並ぶとき、すなわちBがOXとDEの交点、CがOYとDEの交点になるときに三角形ABCの周の和は最小となる。
このとき、三角形ABCの面積は次のようにして求めることが出来ます。
OP:PA=3:1より、
△OBP:△ABP=△OCP:△ACP=3:1。また対称性より、
△ODB=△OAB、△OEC=△OAC。
よって、
△ODP:△ABP=△OEP:△ACP=7:1。
△DOE:△ABC=7:1。また、∠DOE=∠AOB×2+∠AOC×2
=(∠AOB+∠AOC)×2
=90°。従って、△DOE=1/2×DO×EO
=1/2×4×4=8cm2。よって、△ABC=1/7×△DOE=8/7cm2。
答:8/7cm2
以上