第181問の解答
1.問題 [平面図形]
左図は、AD=28cm、AB=21cmの長方形ABCDの辺上にP、Q、R、Sをとったところを示しています。
いま、PSとQRと対角線BDはそれぞれ平行、またPQとSRも平行です。
また、四角形PQRSの面積は240cm2であるといいます。
このとき、APの長さを求めてください。ただし、APはPBよりも長いものとします。
2.解答例1(Hamayanさん他多数)
AP/AB=k、長方形ABCDの面積=Sとします。
△APSと△ABDは相似で相似比はk:1。
よって、△APS=△ABD×k2=1/2×S×k2
同様に、△CQR=△CBD×k2=1/2×S×k2また、△BPQと△BACは相似で相似比はk-1:1。
よって、△BPQ=△BAC×(k-1)2=1/2×S×(k-1)2
同様に、△DSR=△DAC×(k-1)2=1/2×S×(k-1)2以上から、
△APS+△CQR+△BPQ+△DSR=S×(k2+(k-1)2)、
k2+(k-1)2=(S−240)/S、
2k2−2k+1=1−240/(28×21)、
k2−k+(2/7)×(5/7)=0、
(k−2/7)(k−5/7)=0、
よって、k=2/7、5/7。題意より、AP>PBだからk>k−1。よって、k>1/2。
従って、k=5/7が題意に適します。よって、AP=AB×5/7=21×5/7=15cmとなります。
答:15cm
以上
3.解答例2(むらかみさん他)
四隅の△APS、BPQ、CQR、DSRを長方形ABCDの中に折り込み、
それぞれ△EPS、HPQ、GQR、FSRとします。E、Gは対角線AC上、H、Fは対角線BD上にあり、四角形GHEFは長方形になります。
△APS、BPQ、CQR、DSRの面積の和は、平行四辺形PQRSに重複している四角形GHEFの面積を加えたものになります。
△APS+△BPQ+△CQR+△DSR=平行四辺形PQRS+長方形GHEF
長方形ABCD−平行四辺形PQRS=平行四辺形PQRS+長方形GHEF、
28×21−240=240+長方形GHEF、
よって、長方形GHEF=588−480=108cm2。ここで、対角線の交点をOとすると、
△OABとOGHは相似、GH:AB=OG:OA、
△OADとOGFは相似、GF:AD=OG:OA。よって、GH:GF=AB:AD=21:28=3:4。
108=(3×3)×(3×4)より、GH=9cm、GF=12cm。
SF=HQより、SF=(AB−GH)/2=(21−9)/2=6cm、
従って、AP=SF+GH=6+9=15cm。