第9問の解答
問題 [整数の性質]
1番から2000番までの番号のついたランプがあります。
これらのランプにはそれぞれスイッチがついており、
押すたびごとに、ランプが点灯⇔消灯を繰り返します。現在、全てのランプが消えている状態で、これから、次のような作業を行います。
- 1の倍数のスイッチを押す。
- 2の倍数のスイッチを押す。
- 3の倍数のスイッチを押す。
- 4の倍数のスイッチを押す。
・
・- 2000の倍数のスイッチを押す。
1.〜2000.の作業を終えたとき、点灯しているランプは( )個でした。
( )にあてはまる数を求めなさい。
解答例(マサルさん)
例えば、12番のランプについて考えます。
このランプのスイッチが押されるのは、12の約数である1、2、3、4、6、12の各作業を行ったときです。
ということは、となって、結局最後には消えていることになります。
このことから分かるのは、
スイッチは、その番号の約数の作業のときに押される。
約数が偶数個あるときには、消灯した状態で終わる。
ということです。
そこで、”約数の個数”について考えてみると、例えば12の約数は6個です。
この数え方は、上図のようにすると漏れがありません。つまり、ある約数に対してかならず「掛けて12」となる相手を探してやるわけです。
すると、全ての数は約数が偶数個であるかと思われますが、実は例外があるのです。
それは....。(例)36(約数は9個)
上の例のように、真ん中の数が 6×6=36のようになる場合、当然約数は奇数個になります。
つまり、同じ数を2回掛けてできた数の約数は奇数個であることがわかります。解答ですが、このような数が2000番までに何個あるかを調べればよいことになります。
ここで、
43×43=1849、44×44=1936、45×45=2025
ですから、1×1〜44×44がこの条件にあてはまることになります。答: 44個
以上