第20問の解答
問題 [整数の性質]
太郎君が、ある日お母さんに買い物を頼まれました。 「ここに3720円あるから、これを使ってニンジンとキュウリとトマトとリンゴを買ってきてね。
でも、3720円ぴったり使うようにすること。
ぴったりだったら、1つも買わないものがあってもいいわよ。」
さて、太郎君が八百屋さんに行ってみると値段は次のようになっていました。
- ニンジン・・・・・1本115円
- キュウリ・・・・・1本 23円
- トマト ・・・・・1個 92円
- リンゴ ・・・・・・1個 47円
さて、ここで太郎君は考えて見事ちょうど3720円で買うことに成功したそうです。
さて、太郎君はリンゴを何個買ったと考えられますか。考えられる数を全て答えてください。
解答例1(マサルさん)
ニンジン、キュウリ、トマトの金額は全て23の倍数になっています。
そしてリンゴは47円ということですから、23で割ると1余る数です。
このことから、
リンゴを1個も買わなければ全体の金額は23で割り切れる。
そして、リンゴを1個買うごとに1円ずつ余りが生ずる。
ということが分かります。
というわけで、3270=23×161+17ですから、まずは17個が解答の1つです。
さらに、リンゴをあと23個買うと余りは40円となり、この余りを使ってキュウリを1本買うとぴったりになりますから、40個も正解であると分かります。同様にして、63個も正解であることが分かります。
答: 17個、40個、63個
以上
(参考)式で考える
上記より、リンゴとキュウリのみ考えれば良いことになります。
そこで、リンゴをn個、キュウリをm個買うことにします。47n+23m=3720
(23×2+1)n+23m=23×161+17
n−17=23×(161−2n−m)よって、n−17は23の倍数となるので、n=23×p+17と書けます。
このとき、m=127−47×pn、m≧0の条件を満たすには、1≦p≦3のときなので、n=17、40、60が解となります。