第35問の解答


問題 [流水算の問題]

ある上りエスカレーターがあります。
  • このエスカレーターに乗って、歩きながら上る60段歩いたところでちょうど上の階につきました。
  • また、2倍の速さで歩きながら上る70段歩いたところで上の階につきました。

このエスカレーター何段あるでしょうか。


解答例1(マサルさん

普通に歩いたときと、2倍の速さで歩いたときの所用時間の比を考えます。

参考図1

すると、60:70÷2=60:35となります。
2倍の速さで歩いた場合は、70段進んでも普通の場合の倍の速さで進んでいますから、時間比はこのようなになります。

さて、ここから両者の速さ比を導きます。ここでいう速さは、「エレベータの速さ歩く速さ」です。

速さ比は、所用時間の比の逆ですから、
 35:60=7:12ということになります。

ここで、両者の速さの差に注目! 5の差がありますね。これが、歩く速さ(普通)です。
すると、エレベータの速さは、7−5=ということになりますね。

普通に歩いた場合を考えてみましょう。
が歩いたのは60段です。このとき、エレベータが上らせてくれたのは何段でしょうか...。

先ほどの比から、歩く速さ(普通):エレベータの速さ=5:2ということが分かっています。
これを利用して、
 60×2/5=24段
これが、エレベータが上らせてくれた段数です。

よって、エレベータの段数=60+24=84段となります。

答: 84段

以上