第74問の解答


問題 [時計算]

マサルさんは、トモエさんとお昼の12時に待ち合わせの約束をしました。2人は当日の午前6時の時報でお互いの時計を合わせておくことを約束したそうです。

さて当日、マサルさんがお昼の12時ぴったりのつもりで待ち合わせ場所を訪れると、トモエさんは「早かったじゃない。まだ11時36分よ。」と言いました。どうやら2人の時計は正確でなさそうです。

その後、夕方5時の時報でトモエさんだけは時計を合わせておいたところ、その日の夜にトモエさんの時計12時を示したとき、マサルさんの時計12時45分を示していたそうです。

では、夕方5時の時報のときに、マサルさんの時計はトモエさんの時計(合わせる前)と何分のずれがあったでしょうか。


解答例1

マサルさん

ここでは、時報マサルさんの時計、トモエさんの時計の3種類の時計があることに注意しましょう。さて、3つの時計の様子を表にしてみます。

参考図1

まず、マサルさんの時計が昼12時を示したときに、トモエさんの時計は午前11時36分を示していました。このことから、マサルさんの時計が6時間(360分)進む間に、トモエさんの時計は5時間36分(336分)だけ進むことが分かります。

すなわち、マサルさんの時計とトモエさんの時計の進む速さの比は、
 360:336=15:14であることが分かります。 ・・・ (1)

次に、トモエさんの時計が午後5時の時報に合わせてから、午前0時になるまでの7時間分(420分、実際の7時間ではないことに注意!)進む間に、マサルさんの時計は何分すすんでいるかを考えます。

(1)より、マサルさんの時計はこの間に、420×15/14=450分だけ進むことになります。

つまり、マサルさんの時計は、午後5時時報の時点では午前0時45分−7時間30分(450分)=午後5時15分を示していたことになります。 ・・・ (2)

あとは、トモエさんの時計が午後5時時報の時点で何時何分を示していたかを考えればよいわけです。

マサルさんの時計は、午前6時にセットしてから11時間15分だけ進んでいることになります。この間に、トモエさんの時計は、
  675分(12時間15分)×14/15=630分=10時間30分
だけ進んでいるはずですから、
  6時+10時間30分=午後4時30分を示しているはずです。 ・・・ (3)

従って、(2)と(3)の結果から、2人の時計は45分だけずれていたことが分かります。

答: 45分

以上