第217問の解答
1.問題 [平面図形]
正六角柱ABCDEF−GHIJKLがあります。この正六角柱は、底面は正六角形、側面は正方形でできています。
左図は、この正六角柱上の点Cと点Fを赤い糸で結んだところを表したところで、赤い糸は辺HI上の点P、辺KL上の点Qを通っており、糸の長さが最も短くなるようにピンと張られています。
この糸の長さを測ったところ、16cmであったそうです。
このとき、この正六角柱の表面積は何cm2でしょうか。
2.解答例1(長野美光さん、ヒデー王子さん、ぶぶおパパさん、あすとさん、香川仁志さん、ταροさん、CRYING DOLPHINさん、H.Takaiさん、アーチャンさん、航介さん、圭太さん、谷口英之さん、あやのりんさん、okaokaさん、トトロ@Nさん、ありっちさん、他多数)
図1のような展開図を考えます。
図1
図2
正方形と正方形のすきまにできる2等辺三角形は、頂角が
360−(60×2+90×2)=60°
となるので、正六角形を6等分してできる正三角形とちょうど同じ大きさの正三角形になります。よって、求める正六角柱の表面積は、図1のように対角線の長さがちょうど問題の赤い糸の長さと同じ16cmである正12角形の面積に等しくなります。
この正12角形の12分の1である2等辺三角形は、図2のように頂角が360/12=30°で、それをはさむ2辺の長さが16/2=8cmになります。
また、この三角形の高さは、8/2=4cmなので、面積は1/2×8×4=16cm2。よって、求める表面積は、16×12=192cm2となります。
答 192cm2
以上
3.解答例2(ありっちさん、長野美光さん、高田修成さん、圭太さん、Ogihさん、中村明海さん、ハラギャーテイさん、M.Hossieさん、高橋道広さん、ほそたにさん、他多数)
下図の展開図で正方形の1辺の長さをaとします。
題意より、赤い糸の長さ16cmを斜辺とする直角三角形の1辺がa、もう1辺が(2+√3)aとなります。
よって、ピタゴラスの定理より、
a2+{(2+√3)a}2=162、
(8+4√3)a2=162、
よって、
(2+√3)a2=16×4。求める表面積は、正方形6個、正三角形12個の面積に等しいので、
a2×6+√3/4a2×12
=3(2+√3)a2
=16×12
=192cm2。