第227問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のような、∠A=45度の△ABCがあります。
いま、AからBCに垂線AHを、CからABに垂線CIをおろし、その交点をPとしたところ、BH=4cm、CH=5cmとなりました。
このとき、△APCの面積を求めてください。
2.解答例1(萬田銀次郎さん、たこやき大学さん、トトロ@Nさん、C-Dさん、高松さん、高橋道広さん、ταροさん、ハラギャーテイさん、他多数)
△APIと△CBIについて考えます。
∠PAI=∠BCI=90度−∠ABC、
∠AIP=∠CIB=90度、
AI=CI(△AICは直角二等辺三角形)
より、△API≡△CBI。よって、AP=CB=9cm。
△APC
=1/2×AP×HC
=1/2×9×5
=45/2cm2
となります。
答:45/2cm2
3.解答例2(うっしーさん、きょえぴさん、糸瀬善人さん、みずなぎさん、他)
△CPHと△CBIについて考えます。
∠PCH=∠BCI、∠CHP=∠CIB=90度より、
△CPH∽△CBI。CI:CB=CH:CP、
よって、CI×CP=CH×CB=5×9=45。△APC
=1/2×AI×CP
=1/2×CI×CP
=1/2×45
=45/2cm2
となります。
他の解答例として、
・ピタゴラスの定理、2次方程式、余弦定理、三角関数等を駆使して求める:
ありっちさん、noetherさん、mhayashiさん、ハラギャーテイさん、有無相生さん、M.Hossieさん
がありました。(参考)三角関数を用いる解法
∠BAH=α、∠CAH=β、AH=hとします。
α+β=45度より、tan(α+β)=tan45=1。
タンジェントの加法定理より、
tan(α+β)
=(tanα+tanβ)/(1−tanα・tanβ)
=(4/h+5/h)/(1−4/h・5/h)
=1よって、
9/h=1−20/h2、
h2−20=9h、 ・・・ (1)
h2−9h−20=0。 ・・・ (2)(2)より、h=(9+√161)/2を得ます。
AP=AH−PH
=h−5tanα
=h−5・4/h
=(h2−20)/h
=9 ((1)より)よって、
△APC
=1/2×AP×HC
=1/2×9×5
=45/2cm2
となります。