第236問の解答


1.問題 平面図形

問題図
図は、△ABCの辺BC上にAC=ECとなる点をとり、さらに、∠BAE=∠EADとなる点をとったところを示しています。

いま、△ABEの面積は、△AEDの面積よりも2cm2だけ大きく、△ADCの面積は18cm2でした。

 このとき、△ABCの面積は何cm2でしょうか。

2.解答例1トトロ@Nさん、ありっちさん、C-Dさん、mhayashiさん、たこやき大学さん、澪桜葵美翔さん、BONZさん、あやのりんさん、M.Hossieさん、ハラギャーテイさん、他多数)


△ABEを辺AEを軸にして折り返し△AB1とします。

参考図1

まず、∠AB1E=∠ABEが成り立ちます。 ・・・(1)

∠AEC=∠ABE+∠BAE 
∠ECA=∠EAD+∠DAC 

△CAEは二等辺三角形だから、∠AEC=∠ECA
よって、∠ABE+∠BAE=∠EAD+∠DAC

(1)、および∠BAE=∠EADより、∠AB1E=∠DAC

従って、△ADC△B1EDは相似となります。
△ADC=18cm2、△B1ED=△ABE−△AED=2cm2
よって、面積比が18:2=9:1となり、相似比は3:1

これから、CD:DE=3:1が得られます。

△AED△ADCの高さは共通なので、面積比は底辺の長さに比例。
△AED:△ADC=CD:DE=3:1
△AED=△ADC×1/3=18×1/3=6cm2
△ABE=△AED+2=6+2=8cm2

よって、△ABC=△ABE+△AED+△ADC=8+6+18=32cm2

 答:32cm2

 

以上


3.解答例2はまやさんうっしーさん、他)

DC:ED:BE=1:x:yとします。

参考図2

△ABE=18y△AED=18xとなるので、18y−18x=2
よって、y−x=1/9cm2

解答例1と同様にして、∠ABE=∠DAC
△ABC△DCAについて、
∠ABE=∠DAC
∠ACDは共通だから△ABC△DCAは相似。
よって、BC:CA=CA:DC
 (1+x+y):(1+x)=(1+x):1
 1+x+x+1/9=(1+x)2=1+2x+x2
 2=1/9
よって、x=1/3、y=x+1/9=1/3+1/9=4/9

△ABE=18y=18×4/9=8cm2
△AED=18x=18×1/3=6cm2

従って、△ABC=△ABE+△AED+△ADC=8+6+18=32cm2


4.解答例3

DC:ED:BE=1:x:yとします。
BC
の延長線上にCF=ECとなる点をとります。

参考図3

∠BAE=∠DAEより、△ABE:△AED=AB:AD=BE:ED=y:x

したがって、A、Eは、およびからの距離がy:xとなるアポロニウスの円の周上にある。
その中心は、直線BC上にあり、EC=ACだから、点が中心となる。

よって、点は円の直径の一端となるので、
 BF:DF=y:x
 (2+2x+y):(2+x)=y:x
 2x+2x2+xy=2y+xy
よって、x+x2=y ・・・(1)

解答例2と同様にして、y−x=1/9 ・・・(2)

(1)、(2)より、
 x+x2=x+1/9
 x2=1/9
 x=1/3

以下、省略。


(その他の解法)

・△ABEをAがBに、BがAになるようにひっくり返してつけて、相似比で求める
   ・・・高橋 道広さん
・△AEDをAEを軸に折り返して、相似比で求める
   ・・・noetherさん、ヘロン久野さん