第244問の解答
1.問題 [場合の数]
ある人数の子ども達が横一列に並びます。 この列を眺めたとき、
- 「男の子の右どなりに女の子がいる」ような部分が3ヶ所
- 「女の子の右どなりに男の子がいる」ような部分が2ヶ所
- 「男の子のとなりに男の子がいる」ような部分が4ヶ所
- 「女の子のとなりに女の子がいる」ような部分が3ヶ所できていました。
では、このような子ども達の並び方は何通りあるでしょうか。
2.解答例1(ミミズクはくず耳さん、たなかさん、小杉原啓さん、高橋道広さん、克直さん、mhayashiさん、トトロ@Nさん、M.Hossieさん、他多数)
男の子をb、女の子をgと表すことにすると、bgと並ぶものが必ず3カ所あります。
上記B、Cの部分の並びがどうあろうとも、必ずgbの配置が少なくとも2カ所あることが分かります。
もし、Aの部分にgが入るとgbと並ぶものが増えるので、Aの部分にはbのみしか配置できません。
同じく、Dの部分にbが入るとgbと並ぶものが増えるので、Dの部分にはgのみしか配置できません。同様に、B、Cの部分には、前半部分(B1、C1)はgが、後半部分(B2、C2)はbが並ぶことになります(0個を含む)。
そして、bbと並ぶのが4カ所なので、A、B1、C1へbが0以上入り、合計4個となります。これはちょうど、A、B1、C1という3種類のものから重複を許し4個選ぶのと同じことになるので、3H4=3+4-1C4=15通りあります。
同様に、ggと並ぶのが3カ所なので、B2、C2、Dへgが0以上入り、合計3個となります。これはちょうど、B2、C2、Dという異なるものから重複を許し3個選ぶのと同じことになるので、3H3=3+3-1C3=10通りあります。(下図参照)
そして、これらの選び方はお互いに影響を受けない(独立事象)ので、求める場合の数は、合計15×10=150通りとなります。
答:150通り
以上
3.解答例2(あんみつさん、有無相生さん、数楽者さん、きょえぴさん、中村明海さん、圭太さん、BossFさん、ゆんななこさん、他多数)
男の子(b)が7人、女の子(g)が6人でいちばん左が男なのは容易に分かります。
性別が同じ人の固まりを考えると、男の子も女の子も、それぞれ3個ずつの固まりができることになります。上図から、男の子の並び方は15通り、女の子の並び方は10通りあることが分かります。
そして、男の子と女の子の組み合わせ方は、下図のように互い違いになりますので、
結局求める場合の数は、15×10=150通りになります。
なお、上記3つの固まりの場合の数は、解答例1と同様に重複組み合わせで求めることもできます。それぞれの固まりには必ず1人以上いますから、これらを除いて考えると、
男の子は7−3=4人を3つの固まりに配置することになるので、
3H4=3+4-1C4=15通り、
女の子は6−3=3人を3つの固まりに配置することになるので、
3H3=3+3-1C3=10通りと求まります。