第245問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のような、AD=3cm、BC=7cmの台形ABCDがあります。
この台形ABCDの辺ABの中点Mと頂点Dを結んだところ、
MD=6cm、∠ADM=∠CDMとなりました。
では、この台形ABCDの面積は何cm2でしょうか。
2.解答例1(C-Dさん、ミミズクはくず耳さん、noetherさん、高橋道広さん、圭太さん、萬田銀次郎さん、糸瀬善人さん、中村亮さん、他多数)
DMとBCをそれぞれ延長し、交点をD'とします。
△AMDと△BMD'について、
∠AMD=∠BMD'、∠ADM=∠BD'M(錯角)およびAM=BMより、
△AMD≡△BMD'。
よって、D'M=DM=6cm、D'B=AD=3cm。∠CDM=∠CD'Mより△CDD'は二等辺三角形、
よってCD=CD'=10cm。従って、△CDMおよび△CD'Mは、辺の長さが3:4:5の直角三角形となり、CM=8cmと分かります。
よって、△AMD=△BMD'だから、
台形ABCD=△CDD'=1/2×12×8=48cm2。答:48cm2
以上
3.解答例2(Taroさん、小杉原啓さん、うっしーさん、ちーくん、うりょさん、ちえんかん#2期さん、他多数)
MからBCと平行に直線を引き、CDとの交点をN、
NからMDに下ろした垂線の足をE、DBとMNの交点をLとします。
中点連結定理より、
ML=AD×1/2=1.5cm、LN=BC×1/2=3.5cm、
よって、MN=MK+LN=1.5+3.5=5cm。∠MDN=∠DMN(錯角)より、△NDMは二等辺三角形、
よって、DN=MN=5cm。また、EはDMの中点となるので、DE=EM=3cm、
よって、△NDEおよび△NMEは辺の長さが3:4:5の直角三角形となります。
従って、△NDM=1/2×6×4=12cm2。△DLN∽△DBCで相似比は1:2、よって△DLN:△DBC=1:4。・・・(1)
△DMLと△BMLは底辺が共通で高さが等しいので△DML=△BML。
また、△BML∽△BADで相似比は1:2、よって△BML:△BAD=1:4。
従って、△DML:△BAD=1:4。・・・(2)(1)、(2)より、
台形ABCD=△BAD+△DBC=△DML×4+△DLN×4
=△DMN×4=12×4=48cm2。