第253問の解答
1.問題 [場合の数]
4ケタの整数の中で、1ケタ目と2ケタ目の数字の和と、3ケタ目と4ケタ目の数字の和が等しい数を考えます。
例えば、4572は、1ケタ目と2ケタ目の数字の和が4+5=9、3ケタ目と4ケタ目の数字の和が7+2=9で、等しくなっていますね。
では、このような整数は全部で何個あるでしょうか。
2.解答例1(ちえんかん#2期さん、AЯOTさん、ミミズクはくず耳さん、高橋道広さん、あんみつさん、中村明海さん、BossFさん、M.Hossieさん、他多数)
(和が1〜9までの場合)
1ケタ目は0にならないことに注意しながら数え上げると下表のように330通りとなります。
(和が10〜18までの場合)
1、2ケタ目と3、4ケタ目は同じなので、下表のように285通りとなります。
従って、合計330+285=615通りとなります。
答:615通り
以上
(参考)数列の和として求める方法
- 1、2、・・、n の和がSn=n(n+1)/2であることはよく知られています。
実際、
Sn=1+ 2+ ・・+n ・・・ (1)
Sn=n+(n-1)+・・+1 ・・・ (2)
(1)+(2)より、
2Sn=(n+1)+(n+1)+・・+(n+1)=n(n+1)
よって、Sn=n(n+1)/2
- 12、22、・・、n2 の和は、Sn=n(n+1)(2n+1)/6が成り立ちます。
k(k+1)(2k+1)-(k-1)k(2k-1)=6k2より、
6Σ(k=1..n)k2
=Σ(k=1..n)k(k+1)(2k+1)-Σ(k=1..n)(k-1)k(2k-1)
=n(n+1)(2n+1)-0・1・1
よって、Sn=n(n+1)(2n+1)/6本題では、
Σ(k=1..9)k(k+1)+Σ(k=1..9)k2
=(Σ(k=1..9)k2+Σ(k=1..9)k)+Σ(k=1..9)k2
=(9・10・19/6+9・10/2)+9・10・19/6
=(285+45)+285
=615通り と求めることができます。