第254問の解答


1.問題 平面図形

問題図
左図のような四角形ABCDがあり、
  • 点OBCにあり、BO=5cm
  • OH=OI=OJ
  • ∠BAD+∠BCD=180度
  • AB+CD=13cm

となっています。

このとき、△DOC△ABO面積の合計を求めてください。

 


2.解答例1ちーくん高橋道広さん、吉川マサルさん、他)

△OAH≡△OAIより、∠OAH=∠OAI=aとおきます。
同様に、△ODI≡△ODJより、∠ODI=∠ODJ=dとおきます。

参考図1

題意より、2a+c=180度
四角形ABCD内角の和は360度だから、b+2a+2d+c=360度
よって、b+2d=180度と分かります。

さて、点B'辺AD上に、IB'=HBとなるようにとります。
ちーくんの解法による)

参考図2

△B'DOについて、内角の和は180度だから、
 ∠DOB'+b+d=180
よって、∠DOB'=dとなり、△B'DOB'D=B'O二等辺三角形となります。

次に、B'からDOに下ろした垂線の足とすると、DE=OE=3cm
従って、△DEB'≡△OEB'は、辺の長さが3:4:5直角三角形と分かります。

また、△DIO∽△DEB'より、OI=DB×B'E/BD=6×4/5=4.8cm
よって、OH=OJ=OI4.8cm

従って、
 △ABO△DOC
=1/2×AB×OH+1/2×CD×OJ
=1/2×(AB+CD)×4.8
=1/2×13×4.8
31.2cm2

なお、高橋道広さんは、点B'辺CD上にOB=OB'となるように取り、
また、マサルさんは、△DIO点Oを基点として回転してOIOHに重なるようにして、
いずれも上記とほぼ同様に解いています。

答:31.2cm2

以上


3.解答例2武田浩紀さん、圭太さん、医学部性さん、水田江楠さん、小西孝一さん、他)

△ABO△DOCを、ABDC底辺にしてくっつけます。

参考図3

すると、OH=O'J(=とおく)なので、OO'ACと平行になります。

△ODO'について、∠OBO'=fとおくと、b+f+d=180度になります。
ところが、解答例1で得たように、b+2d=180度なので、f=d
よって、△ODO'は、OD=OO'二等辺三角形となります。

からDO'に、およびからOO'に下ろした垂線の足をそれぞれE、Fとします。
DE=O'E=3cmより、△OE'Oは、辺の長さ3:4:5直角三角形
よって、OE=4cmと分かります。

△ODO'=1/2×DO'×OE=1/2×OO'×DF
1/2×6×4=1/2×5'×
よって、=24/5=4.8cmとなります。

従って、
 △ABO△DOC
=1/2×AB×+1/2×CD×
=1/2×(AB+CD)×
=1/2×13×4.8
31.2cm2


(その他の解法)