第270問の解答


1.問題 平面図形

問題図
左図のような四角形ABCDがあり、BC=AD∠ADC=65度となっています。

いま、辺CD中点M辺AB中点Nを結ぶ直線と、直線CBとの交点をとしたところ、∠MPC=23度となりました。

このとき、∠BCDの大きさは何度でしょうか。

2.解答例1(CRYING DOLPHINさん、M.Hossieさん、 他)

ACの中点をKとします。

参考図1

中点連結定理より、辺NK辺BC平行で、NK=BC×1/2
同様に、辺MK辺AD平行で、MK=AD×1/2

従って、AD=BCより、NK=MK。
よって、△KMN二等辺三角形となります。

ここで、NKPCが平行より、∠MNK=∠NPB=23度
∠NMK=∠MNK=23度、∠AKN=∠ACB
よって、∠NKM=180−23×2=134度

また、ADKM平行より、∠KMC=∠ADC=65度
∠AKM△MKC外角より、
∠AKM=∠KMC+∠MCK=65度+∠MCK

従って、134度−∠ACB=65度+∠MCK
よって、∠BCD=∠ACB+∠MCK=134−65=69度となります。

答:69度

以上


3.解答例2(Michaelさん、ふじさきたつみさん、高橋道広さん、長野美光さん、 他)

四角形DANM点Mを中心に回転し、辺DM辺CMに重ねたものを四角形CA'N'Mとします。

参考図2

∠CMN+∠CMN'=∠CMN+∠DMN=180度より、N、M、N'一直線上に並びます。
∠ANM=∠A'N'Mより、ANA'N'平行
また、NB=AN=A'N'より、四角形NBA'N'平行四辺形となり、
PN'BA'平行となります。

よって、∠A'BC=∠MPC=23度

BC=AD=A'Cより、△CA'B二等辺三角形
よって、∠BA'C=∠A'BC=23度

また、∠A'CM=∠ADM=65度
よって、△A'BC内角の和を計算すると、
 ∠BCD+65+23+23=180度
従って、∠BCD=180−111=69度となります。


4.解答例3(有無相生さん、 他)

点CからAD平行な直線上に、CQ=ADとなるよう点Qをとります。

参考図3

ADCQ平行より、∠QCM=∠ADM=65度
また、AD=CQ、DM=CM
従って、2辺と挟角が等しいので、△ADM≡△QCM
よって、AM=QM

また、∠AMD=∠CMQより、A、M、Q一直線上に並びます。

△ABQAN=NB、AM=MQだから中点連結定理より、PMBQ平行
よって、∠QBC=∠MPC=23度

また、BC=AD=CQより、△CQB二等辺三角形
よって、∠CQB=∠QBC=23度

従って、∠BCD=180−(65+23×2)=69度となります。