第289問の解答


問題 [整数の性質]

次のような形の循環小数を考えます。

 0.■▲■▲■▲■▲■▲・・・・(ただし、■と▲は異なる1ケタの整数)

このような循環小数のうち、分数に直して出来る限り約分したときにできる分子の数字は、
全部で何通りあるでしょうか。


解答例1小杉原啓さん、トトロ@Nさん、ちーくんさん、まるケンさん、あんみつさん、高橋道広さん、FALCONさん、他 多数)

このような循環小数は、N=n/99(1≦n≦98)の形をしています。
なぜなら、
    N=  0.■▲■▲■▲■▲・・・  (1)
100×N=■▲.■▲■▲■▲■▲・・・  (2)
よって、(2)−(1)より、
  99×N=■▲
  N=■▲/99

まず、■と▲は異なるので、11の倍数ではありません。

また、3の倍数のとき、=3×とすると、(11の倍数でない)
 n/99=3×p/99p/33
となり、分子の数字にはなり得ませんので除く必要があります。 ・・・ (3)

従って、n/99の形をしたものは、3の倍数でも11の倍数でもない整数で、
 3の倍数=99÷3=33個
11の倍数=99÷11=9個
33の倍数=99÷33=3個
より、99−(33+9−3)=60個あります。

参考図1

(3)で、もし3の倍数9の倍数=9×m)とすると、
 =9×/99=/11
の形になります。
このとき、1≦≦8で、3の倍数のとき(=3、6、9)には、(3)で除いた分子の数字を実現することになるので、この3個を加える必要があります。

参考図2


従って、合計60+3=63通りあることになります。

答:63通り

以上