第298問の解答
問題 [平面図形]
左図のような、一辺の長さが7cmの正方形ABCDがあります。
点Pを辺AD上にAP=2cmとなる位置に、点Qを辺CD上に∠APB=∠QPBとなるようにします。
また、点Qを通りBPに平行な直線と辺BCとの交点をRとします。
このとき、DQの長さは何cmでしょうか。
解答例1
RQとADの延長線の交点をTとします。
また、∠TPQの二等分線とQTの交点をGとし、GからDTに下ろした垂線の足をHとします。
PBとTRは平行だから、∠PTG=∠APB=∠BPQ=∠PQG。
よって、△PQTはPT=PQの二等辺三角形。従って、GはQTの中点となり、PGとQTは直交します。
また、HはDTの中点となります。△TGP、△THG、△GHPは△PABと相似。
よって、HTの長さを4とすると、
HG=HT×7/2=14、PH=HG×7/2=49。
DG=HT=4だから、PD=PH−DH=49−4=45。また、DQ=HG×2=28。
従って、DQ=PD×28/45=5×28/45=28/9cm。
(類似解)
maruhagedonさん
PBTQは平行四辺形とし、TからBCに下ろした垂線の足をGとします。
△BGTと△PDQは合同より、BG=5cm、GT=DQ。
あとは解答例1と同様にしてGT=28/9cmを得ます。
辻さん
PTRQを平行四辺形とし、TからBCに下ろした垂線の足をHとします。
△THRと△QDPは合同より、HR=PD=5cm、TH=DQ。
以下同様。答:28/9cm
以上
解答例2(トトロ@Nさん、Banyanyanさん、ちーくんさん、他)
PBを軸にして△PABを折り返したものを△PA'Bとします。
A'からAB、AD、BCに下ろした垂線の足をそれぞれH、H'、H2とし、
AA'とPBの交点をTとします。
ピタゴラスの定理より、PB2=AP2+AB2=22+72=53、
よって、PB=√53。△PTAと△PTA'は合同で、△PABに相似、
よって、AT=A'T=2×7/√53=14/√53。△A'H'Aも△PABに相似、
よって、
AH'=AA'×7/√53=2×14/√53×7/√53=196/53、
A'H'=AA'×2/√53=2×14/√53×2/√53=56/53。PH'=AH'−AP=196/53−2=(196−106)/53=90/53。
△PH'A'と△PDQは相似だから、
DQ=PD×AH'/PH'=5×56/90=28/9cm。
(別解)
AH'=xとおきます。
△PA'H'と△A'BH2は相似だから、
BH2=A'B×A'H'/PA'=7×x/2=7/2x、
PH'=PA'×A'H2/A'B=2×(7−x)/7=2−2/7x.。AH'=BH2だから、
2+(2−2/7x.)=7/2x
(2/7+7/2)x=4
よって、x=56/53。
PH'=2−2/7x.=90/53。以下同様。
解答例3(ふじさきたつみさん、 他)
PBを軸にして△PABを折り返したものを△PA'Bとし、DQ=xとおきます。
A'B=AB=BC=7cmなので、直角三角形QBA'とQBCは合同。
(A'Q2=BQ2−A'B2=BQ2−BC2=QC2)従って、
正方形ABCD=△PAB×2+△QBC×2+△PDQ
49=14+7×(7−x)+5/2x
9/2x=14
よって、x=28/9cmとなります。(類似解)
sodoさん、うのたかはるさん 、有無相生さん
PからBCに下ろした垂線の足をHとし、PHとBQの交点をTとします。
正方形ABCD=△PAB+△PBQ+△QBC+△PDQ
49=1/2×2×7+1/2×5×√(52+x2)×7+1/2×(7−x)×7+1/2×5×x
変形して、9x2−28x=0。
これより、x=28/9を得ます。
解答例4(ねこやんさん、 他)
PQとBCの延長が交わる点をTとし、TからPBに下ろした垂線の足をHとします。
ピタゴラスの定理より、PB=√53。
△TPHと△TBHは、ともに△BPAと相似、かつTHは共通だから合同。
よって、BT=HB×√53/2=(√53/2)2=53/4。従って、CT=BT−BC=53/4−7=25/4。
△DPQと△CTQは相似で、相似比はDP:CT=5:25/4=4:5。
よって、DQ=CD×4/9=7×4/9=28/9cm。
(類似解)
ちば けいすけさん、あんみつさん
P、HからBCに下ろした垂線の足をH2、H3とします。
△PBH2で中点連結定理より、
BH3=H3H2=1cmで、HH3=7/2cm。△THH3と△BPAは相似だから、
H3T=HH3×7/2=49/4cm。よって、BT=BH3+H3T=1+49/4=53/4cm。
以下同様。
解答例5(まるケンさん、 他)
Bを中心に△APBを時計方向に90度回転したものを△P'CBとします。
△PBQと△P'BQは、PB=P'B、BQは共通で∠BPQ=∠BP'Q。
よって、右の図のようにP'は三点PBCを通る円周上、および点Bを中心とし半径がPBに等しい円周上にあることになる。このような点はPを含め2カ所あるが、もう一方の∠BP'Qは∠BPQとは等しくないので、結局P以外にはないことになる。
よって、△PBQと△P'BQは合同。
従って、面積について、
正方形ABCD=△PBQ+△P'BQ+△PQD三角形だとわかりにくいので、△PBQと△P'BQはくっつけて変形し、QP'(=QC+2cm)を底辺、高さ7の長方 形に、また、△PQDも、底辺がDQ、高さが半分の2.5cmの長方形にします。
すると、
長方形P2P3P4T
=長方形B'P'DT−(長方形B'P'QP2+長方形P3QDP4)
=7×9−49=14cm2。よって、QD=14÷(7−2.5)=28/9cm2。
解答例6(CRYING DOLPHINさん、うっしーさん他)
DQ=xとおきます。
QC=CD−DQ=7−x。
△QRCは△BPAと相似だから、
RC=QC×2/7=2−2/7x。
よって、BR=BC−RC=5+2/7x。四辺形QPBRは、等脚台形になるからPQ=BR。
△PDQでピタゴラスの定理により、
PD2+DQ2=PQ2、
52+x2=(5+2/7x)2、
25+x2=25+20/7x+4/49x2、
49x2=140x+4x2、
x(45x−140)=0
x>0だから、x=140/45=28/9cm。
解答例8(Taroさん、Miki Sugimotoさん、ハラギャーテイさん、M.Hossieさん、ばち丸さん、 他)
α=∠APB=∠BPQ、θ=∠DPQとおきます。
直角三角形BPAより、tanα=7/2。
θ=180度−2αより、
tanθ=−tan2α=−2tanα/(1−tan2α)=−2・7/2/(1−72/22)=28/45。DQ=PD・tanθ=5・28/45=28/9。