第303問の解答


問題 [場合の数]

ある小学校では4月に「クラス換え」が行われました。
6年1組は18人学級になりましたが、そのクラスで「顔見知りだった人は何人いましたか?」という質問をしたところ、全員12人と答えたそうです。

では、6年1組の18人の中から3人を選びだすとき、3人とも互いに顔見知り3人とも互いに知り合いでないどちらかの条件にあてはまるような選び方何通りありますか。

解答例1

18人のそれぞれが顔見知りが12人という条件を満たす例を下表のようなマトリクスで考えます。
ここで、互いに顔見知り×互いに知り合いでないことを表します。

いずれのケースも、3人とも互いに顔見知り3人とも互いに知り合いでない場合は、276通りとなっていますので、276通りが答と想像できます。

  • ケース1・・・トトロ@Nさん Taroさん、 とのさん、ICさん、ミミズクはくず耳さん、きょえぴさん、あんみつさん、あさみかずみさん、 他
  • ケース2・・・有無相生さん、 他
  • ケース3・・・ごんごんまさん、manabuさん、 他
  • ケース4・・・中村明海さん
  • ケース5・・・ねこやんさん、 他 

なお、この考え方では、全てのケースで276通りであるかどうかは分かりませんので解答としては、不充分です。

答:276通り

以上


解答例2

マサルさん

18人の中から3人を選ぶ方法は、全部で18C3816通りあります。 (方法1)
ここでは、各人で表し、線分は2人が顔見知りのときを表しています。

参考図2

これらを上記4パターンに分類します。

  • パターンA ・・・ 3組のペアとも顔見知り

  • パターンB ・・・ 2組のペアは顔見知り1組のペアは顔見知りでない

  • パターンC ・・・ 1組のペアは顔見知り2組のペアは顔見知りでない

  • パターンD ・・・ 顔見知りのペアはない

本問では、パターンAおよびパターンD場合の数の合計を求めることになります。

さて、各人が自分の顔見知りから2人または顔見知りでない人から2人選ぶ選び方を考えます。(方法2)

参考図3

方法2では、ある特定の人から見て、

  • 自分の顔見知りから2人を選ぶ方法:  12C266通り

  • 自分の顔見知りでない2人を選ぶ方法: 5C210通り

 合計66+10=76通り、従って全員では、76×18=1368通りとなります。

ここで、方法1の選び方4パターン方法2の選び方との関連を考えます。

18人の中から任意の3人を選び、とします。

  • パターンAのとき ・・・ 
    方法2では、それぞれが、残り2人顔見知りとして選ぶので、
    同じ組み合わせを合計3回数えることになる。
     参考図3−1
     

  • パターンBのとき ・・・ と顔見知りとします 
    方法2では、が、残り2人顔見知りとして選ぶだけなので、
    同じ組み合わせ
    1回だけ数えることになる。
     参考図3−2
     

  • パターンCのとき ・・・ が顔見知りとします 
    方法2では、が、残り2人顔見知りでないときにだけ選ぶので、
    同じ組み合わせ
    1回だけ数えることになる。
     参考図3−3
     

  • パターンDのとき ・・・ 
    方法2では、それぞれが、残り2人顔見知りでないとして選ぶので、
    同じ組み合わせを合計3回数えることになる。
     参考図3−4

従って、パターンA、B、C、D場合の数をそれぞれA、B、C、Dとすると、
(方法1) 
   +   =816 ・・・ (1)
(方法2) 
 ×3+×3=1368 ・・・ (2)

(2)−(1)より、
 ()×2=552
よって、 276通りとなります。


解答例3

小西孝一さん、 ヌオの母さん、MITUYAMIさん、他

解答例2パターンB、Cの場合の数を求めることにします。

さて、各人が自分の顔見知りから1人および顔見知りでない人から1人合計2人を選ぶ選び方を考えます。(方法 3)

参考図4

方法3では、ある特定の人から見て、

  • 自分の顔見知りから1人を選ぶ方法:  12C112通り

  • 自分の顔見知りでない1人を選ぶ方法: 5C15通り

 合計12×5=60通り、従って全員では、60×18=1080通りとなります。

ここで、方法1の選び方4パターン方法3の選び方との関連を考えます。

18人の中から任意の3人を選び、とします。
顔見知り顔見知りでない人の両方を選んでいるので、パターンBパターンCのいずれかになります。

  • パターンBのとき ・・・ と顔見知りとします 
    方法3では、aが、顔見知り顔見知りでないcを選ぶとき、および
    が、顔見知り顔見知りでないaを選ぶときの2回同じ組み合わせ数えることになる。
     参考図4−1
     

  • パターンCのとき ・・・ が顔見知りとします 
    方法3では、が、顔見知り顔見知りでないcを選ぶとき、および
    が、顔見知り顔見知りでないcを選ぶときの2回同じ組み合わせ数えることになる。
     参考図4−2

従って、
(方法1) 
 816 ・・・ (1)
(方法3) 
 B×2+×2=1080 ・・・ (3)

(2)より、
 =1080÷2=540 ・・・ (3)'
よって、(1)−(3)'より、
 =816−540276通りとなります。