第320問の解答


問題 [場合の数]

問題図 背の高さが違う11人の生徒がいます。

この11人の生徒1列に並ぶとき、左図のように「山型」になるような並び方何通りあるでしょうか?


解答例1

小杉原 啓さん、ミミズクはくず耳さん、拓パパさん、あんみつさん、Taroさん、ponta55555さん、ねこやんさん、中村明海さん、小西孝一さん、高橋 道広さん、M.Hossieさん、とりやまさん、ωさん、 他

11人大きい順に並べて、まず1番背の高い人を選びます。

参考図1

  • 2番目に高い人は、1番高い生徒左右のどちらかに並ぶので2通り

  • 3番目の生徒は、前の2人左右いずれかの2通り
       ・・・

  • 10番目の生徒は、それまでの人左右いずれか2通り

よって、合計では、2×2×・・・×2=2101024通り

ただし、このうち、大きい順または小さい順に並ぶ場合の2通りは、山型にはならないので除く必要があります。

従って、求める並び方は、1024−2=1022通りとなります。
 

答: 1022通り

以上


解答例2

おかひで博士さん、トトロ@Nさん、永井 暁さん、ステップ ばい ステップさん、萬田銀次郎さん、ゆんななこさん、あまれっとさん、有無相生さん、ふじさきたつみさん、高校1年さん、 他

1番高い生徒左右何人ずつ並ぶかによって場合分けします。

参考図2

1番高い生徒の向かって左側k人(1≦k≦9)並ぶ場合を考えます。

選び方は、10人の中からk人選ぶ10Ck通りあります。
残りの(10-k)人は自動的に決まります。
また、これらの生徒の並び方も自動的に決まるので、この場合の並び方は、結局10Ck通りとなります。

従って、合計では、
 10C110C2+・・・+10C9
=(10C010C110C2+・・・+10C910C10)-(10C010C10
=210−(1+1) ・・・ 2項定理による
=1024−2
1022通り
となります。


解答例3

CRYING DOLPHINさん、ちば けいすけさん、ハラギャーテイさん、 他

漸化式で考えます。

n人の場合の並べ方の数を an とすると、 a3 = 2通り。

(k + 1)人の並べ方 ak+1 は、 次の2つの場合があります。

  • k 人並んだ状態ak通りのそれぞれに、それより小さい人左右どちらかに追加する
     ・・・ 2ak+1 通り

  • k 人大きい順小さい順に並んでいるときに、それより小さい人大きい人の隣に 追加する
     ・・・ 2通り

従って、ak+1=2ak+2 ・・・ (1)

(1)より、 ak+1+2=2(ak+2)となるので、an+2は等比数列と分かります。
よって、an+2=2n-3a3+2)=2n-34=2n-1

従って、an=2n-1−2 通りとなります。

とくに本問では、n=11なので、a11=210−2=1022通りとなります。