第323問の解答
問題 [空間図形]
左図のような、体積が100cm3の三角錐A−BCDがあります。 ある平面でこの三角錐を切断したところ、
AP:PB=1:1、AQ:QC=3:1、CR:RD=2:3
となりました。頂点Aを含むほうの立体の体積を求めてください。
解答例1
トトロ@Nさん、かなくんさん、ヒデー王子さん、啓@Nさん、フランク長いさん、ねこやんさん、他
4点P、Q、R、Sは同一平面上にあるので、この平面と直線BCの交点をTとすると、
PQ、SRもTを通ります。
△ABCと直線PTに関してメネラウスの定理より、
AP/PB×BT/TC×CQ/QA=1
1/2×BT/TC×1/3=1
BT:TC=2:3
よって、BC:CT=2:1。△BCDと直線STに関してメネラウスの定理より、
BT/TC×CR/RD×DS/SB=1
3/1×2/3×DS/SB=1
よって、DS:SB=1:2。△BTSと直線CDに関してメネラウスの定理より、
BC/CT×TR/RS×SD/DB=1
2/1×TR/RS×1/3=1
よって、TR:RS=3:2。△PBTと直線ACに関してメネラウスの定理より、
PA/AB×BC/CT×TQ/QP=1
1/2×2/1×TQ/QP=1
よって、TQ:QP=1:1。ここで、△BCDの面積をS、三角錐A−BCDの体積をV(100cm3)とおきます。
△DSR=S×1/3×3/5=S×1/5、
よって、四角形SBCR=S×4/5。 ・・・ (1)△TRC=△TSB×1/3×3/5=△TSB×1/5、
よって、四角形SBCR=△TSB×4/5。 ・・・ (2)(1)、(2)より、△TSB=S。
三角錐A−BCDと三角錐P−BTSは、底面の面積が同じで、高さが1/2、
よって、三角錐P−BTS=V×1/2。三角錐T-QCR
=三角錐P−BTS×1/3×1/2×3/5
=(V×1/2)×1/10
=V×1/20従って、
三角錐A−BCDの下半分
=三角錐P−BTS−三角錐T-QCR
=V×1/2−V×1/20
=V×9/20。従って、
三角錐A−BCDの上半分
=V−V×9/20
=V×11/20
=100×11/20
=55cm3。答: 55cm3
以上
解答例2
CRYING DOLPHINさん、ミミズクはくず耳さん、数楽者さん、ふじさきたつみさん、他
4点P、Q、R、Sは同一平面上にあるので、この平面と直線ADの交点をUとすると、
PS、QRもUを通ります。
解答例1と同様にして、DS:SB=1:2。
△ABDと直線PUに関してメネラウスの定理より、
AP/PB×BS/SD×DU/UA=1
1/1×2/1×DU/UA=1
DU/UA=1:2
よって、DU:AD=1:1。△APUと直線BPに関してメネラウスの定理より、
AB/BP×PS/SU×UD/DA=1
2/1×PS/SU×1/1=1
よって、 PS:SU=1:2。△AQUと直線CDに関してメネラウスの定理より、
AC/CQ×QR/RU×UD/DA=1
4/1×QR/RU×1/1=1
よって、QR:RU=1:4。△APQ=△ABC×1/2×3/4=△ABC×3/8。
三角錐U-APQと三角錐D-ABCは、底面の面積が3/8で高さが2倍、
よって、三角錐U-APQ=三角錐D-ABC×3/8×2=V×3/4。三角錐U-DSR=三角錐U-APQ×1/2×2/3×4/5=三角錐U-APQ×4/15。
求める立体の体積
=三角錐U-APQ−三角錐U-DSR
=三角錐U-APQ×11/15
=(V×3/4)×11/15
=V×11/20
=100×11/20
=55cm3。
解答例3
ICさん、ちばけいすけさん、みゃんこさん、他
問題の立体を3つの立体(三角錐A-PDQ、三角錐P-QRD、三角錐P-SRD)に分割します。
△APD=△ABC×1/2×3/4=△ABC×3/8。
よって、三角錐A-PDQ=V×3/8。△QRD=△ACD×1/4×3/5=△ABC×3/20。
よって、三角錐P-QRD=V×3/20×1/2=V×3/40。△SRD=△BCD×1/3×3/5=△ABC×1/5。
よって、三角錐P-SRD=V×1/5×1/2=V×1/10。求める立体の体積
=三角錐A-PDQ+三角錐P-QRD+三角錐P-SRD
=V×3/8+V×3/40+V×1/10
=V×(15+3+4)/40
=V×22/40
=100×11/20
=55cm3。
(その他の解法)
- 空間座標とプログラムで計算 ・・・ Miki Sugimotoさん、モルモット大臣さん 、M.Hossieさん 、中村明海さん 、他
- ベクトルで計算 ・・・ 有無相生さん 、小西孝一さん 、他