第326問の解答


問題 [整数の性質]

各位の数がだけで出来た8ケタの整数があり、この整数は256の倍数であるそうです。

では、このような8ケタの整数を求めてください。


解答例1

CRYING DOLPHINさん、辻。さん、ぶなしめじTZさん、中村明海さん、M.Hossieさん、小西孝一さん、をめがさん、大岡 敏幸さん、 他

求める整数をBBCDEFGHとします。

参考図1

  • BBCDEFGHBBCDEFG×10+H より、
    102の倍数だからH2の倍数、よってH

  • BBCDEFGHBBCDEF×100+G2 より、
    1004の倍数だからG24の倍数、よってG

  • BBCDEFGHBBCDE×1000+F12 より、
    10008の倍数だからF128の倍数、よってF

  • BBCDEFGHBBCD×10000+E112 より、
    1000016の倍数だからE11216の倍数、よってE

  • BBCDEFGHBBC×100000+D2112 より、
    10000032の倍数だからD211232の倍数、よってD

  • BBCDEFGHBB×1000000+C22112 より、
    100000064の倍数だからC2211264の倍数、よってC

  • BBCDEFGHB×10000000+B122112 より、
    10000000128の倍数だからB122112128の倍数、よってB

  • BBCDEFGHB2122112 より、B2122112256の倍数となるのは、B

よって、求める整数は12122112となります。
 

答: 12122112

以上


解答例2

ステップ ばい ステップさん、ミミズクはくず耳さん、中村明海さん、tekiさん、 他

解答例1をさらに規則性を見つけてみましょう。求める整数をX=B8B7B6B5B4B3B2B1とします。

B1は、解答例1とおなじ。

B1Bkまでが求まったとして、Bk+1を考えます。

X=B8・・Bk+1×10kBk・・B1

10kkの倍数だからBk・・B1kの倍数、
よって、X=Y×kZ×k(ただし、Y=B8・・Bk+1×k、ZBk・・B1/k

ここで、Xk+1の倍数でもあることから、Y+Z2の倍数でなければならない。

したがって、次のいずれかのケースとなります。

  • Z偶数のとき、Y偶数 ・・・ 
    ここで、Y=B8・・Bk+1×kだから、Y偶数となるのは、Bk+1偶数、
    よってBk+1=2。

  • Z奇数のとき、Y奇数・・・ 
    ここで、Y=B8・・Bk+1×kだから、Y奇数となるのは、Bk+1奇数、
    よってBk+1=1。

以上から、以下のように求まっていきます。

  • B1より、B1/2=奇数なので、B2

  • B2B112より、B2B1/22奇数なので、B3

  • B3B2B1112より、B3B2B1/2314偶数なので、B4

  • B4B3B2B12112より、B4B3B2B1/24132偶数なので、B5

  • B5B4B3B2B122112より、B5B4B3B2B1/25691奇数なので、B6

  • B6B5B4B3B2B1122112より、B6B5B4B3B2B1/261908偶数なので、B7

  • B7B6B5B4B3B2B12122112より、B7B6B5B4B3B2B1/2716579奇数なので、B8

よって、求める整数は12122112となります。


解答例3

TBroさん、長野 美光さん、BBnyBnyBnさん、y-iさん、敬@Nさん、他

求める整数をX=B8B7B6B5B4B3B2B1とします。

ここで、BkBk+1とおくと、Bk=1、2だから、Bk=0、1。

したがって、
X
B8B7B6B5B4B3B2B1+11111111
 =11111111
  +B1×1
  +B2×10
  ・・・
  +B8×10000000

11111111256で割った余りは、19910C716 ・・・ (1)
1256で割った余りは、100116  ・・・ (2)
10256で割った余りは、10100A16  ・・・ (3)
100256で割った余りは、100106416  ・・・ (4)
1000256で割った余りは、23210E816  ・・・ (5)
10000256で割った余りは、16101016  ・・・ (6)
100000256で割った余りは、16010A016  ・・・ (7)
1000000256で割った余りは、64104016 ・・・ (8)
10000000256で割った余りは、128108016   ・・・ (9)

X256の倍数であることから、(1)から(9)の余りを加えると256の倍数

従って、16進数下1桁目に着目します。
(6)〜(9)の下1桁目は全て0だから、(1)〜(5)に注意すればよい。
(1)の7が奇数で、(2)以外に奇数はないのでB1

(1)+(2)でなので、(3)、(4)、(5)から見ると、B2B30、B4

よって、(1)〜(5)で、C716 +0116 +E816 =1B016

この下2桁目奇数より、他に奇数は(6)のみ、よってB5
よって、(1)〜(6)で下2桁目だけを計算すると、B16 +116C16

(7)〜(9)の組み合わせで下2桁目が0となるのは、C16 +416 =1016 のみ。
よって、BB71、B8

よって、X=11111111+01011001=12122112となります。


(その他の解法)