第345問の解答


問題[場合の数]

問題図 左図のような、1階2階をつなぐ5段階段(5段目は2階)があります。

この階段1階にいるマサルさんが、1段ずつ1段とばしの片方または両方を使って1往復します。
このとき、どの階段も、上りまたは下りの少なくともいずれか一方で踏むものとします。

では、このような1往復の仕方何通りあるでしょうか。

 


解答例1

辻。さん、まるケンさん、15KARATSOULさん、sugitakukunさん、トトロ@Nさん、ハリスさん、たけちゃんさん、がんばるさやかですさん、takaisaさん、kasamaさん、あほあほまんさん、●●●●●●さん、小西孝一さん、有無相生さん、M.Hossieさん、ミミズクはくず耳さん、ねこやんさん、幽玄太郎さん、abcdeさん、BossFさん、ふじさきたつみさん、mindsさん、フランク長いさん、Drkさん、東洋の計算機さん、他

参考図1

1階から2階へ進むには、図1のように8パターンの場合があります。
ただし、各段について、数字の1=その段を踏む0=踏まないを表します。

次に上りの各パターンで場合分けします。

  • パターン
    既に全ての段を踏んでいるので、下りはどのパターンでもOK・・・8通り

  • パターン
    上りで踏んでいない4段目を踏むH ・・・    5通り

  • パターン
    上りで踏んでいない3段目を踏むE、FG ・・・  6通り

  • パターン
    上りで踏んでいない2段目を踏むB、CH ・・・  6通り

  • パターン
    上りで踏んでいない2、4段目を踏むH   ・・・  4通り

  • パターン
    上りで踏んでいない1段目を踏むB、CE   ・・・  5通り

  • パターン
    上りで踏んでいない1、4段目を踏むD     ・・・  3通り

  • パターン
    上りで踏んでいない1、3段目を踏むE   ・・・  4通り

従って、
 合計=8+5+6+6+4+5+3+4=41通り
となります。

: 41通り

以上


解答例2

ICさん、CRYING DOLPHINさん、Toru Fukatsuさん、 他

2階までの段数がn段あるとして、場合の数Fnとし、nに関する漸化式を考えます。
まず、F1=1、F2=3は明らか。

n≧3のとき、第1段、第2段の踏み方によって場合分けします。
ただし、以下では、A:上り・下りとも踏む、B:上りのみ踏む、C:下りのみ踏むと表します。

(1)第1段を上り・下りとも踏むとき

第1段を1階と見なせば、残り(n-1)段について上り・下りのいずれかでは踏んでいることからFn-1通り

参考図2−1

(2)第1段を上りのみ、第2段は両方とも踏むとき

第2段を1階と見なせば、残り(n-2)段について上り・下りのいずれかでは踏んでいることからFn-2通り

(3)第1段を上りのみ、第2段は下りのみ踏むとき

(4)第1段を下りのみ、第2段は両方踏むとき

(5)第1段を下りのみ、第2段は上りのみ踏むとき

(3)では、上りで1階から2段目に上るのを、1段目から上ることに置き換えて、
(4)、(5)では、上りで1階から2段目に上るのを、1段目から上ることに置き換えます。

そして、それぞれ第1段を1階とみなせば、(4)は2段目を両方、(5)は上りのみ、(3)は下りのみ踏んでいるので、これらを合わせると、2段目およびそれ以降の合計(n-1)段について上り・下りのいずれかでは踏んでいることからFn-1通り

参考図2−2

従って、(1)〜(5)より、Fn=2Fn-1Fn-2が成り立つことが分かります。

よって、

  • n=3のとき、F3=2F2F1=2×3+1=7通り

  • n=4のとき、F4=2F3F2=2×7+3=17通り

  • n=5のとき、F5=2F4F3=2×17+7=41通り

となり、本問では、F541通りとなります。


(その他の解法)