第351問の解答


問題[推理]

マサルさん、トモエさん、ツヨシ君の3人がチェスの試合を朝から夕方まで行っています。

ちょうど20試合が終わったところで対戦成績表を見ると、マサルさんは1つ勝ち越しトモエさんの勝ち数ツヨシ君の負け数で、トモエさんとツヨシ君は7回対戦していたということです。引き分けはありません)

このとき、次の各問いに答えてください。
 (1) トモエさんは何敗しているでしょうか。
 (2) ツヨシ君は何勝しているでしょうか。


解答例1

Hamayanさん、まるケンさん、高田修成さん、小西孝一さん、dottoreさん、有無相生さん、あさみかずみさん、フランク長いさん、M.Hossieさん、kasamaさん、クララさん、鳳仙花さん、大岡 敏幸さん、 他

図1のように、各対戦を矢印で表して、自分側勝ち数負け数相手側勝ち数)を表すことにします。

参考図1

図1で分かるように、マサルさんが試合に出なかったのは、トモエさんとツヨシ君が対戦した7試合のみです。
従って、マサルさんの試合数=20−7=13試合と分かります。

マサルさんは、勝ち数負け数より1つ多いので、7勝6敗となります。

各人の勝ち数合計=各人の負け数合計=試合数合計=20試合だから、

ツヨシ君勝ち数=20−(マサルさんの勝ち数トモエさんの勝ち数

=20−(7+5)

8勝

トモエさんの負け数=20−(マサルさんの負け数ツヨシ君負け数

=20−(6+7)

7敗

と求まります。

: トモエ:7敗、ツヨシ:8勝

以上


解答例2

DrKさん、ハラギャーテイさん、 他

解答例1と同様の図3で表し、各対戦ごと勝ち数未知数とする方程式を考えます。

参考図2

図3より、

(a+b)−(c+e)=1 ・・・ (1)

c+d=5 ・・・ (2)

b+d=7 ・・・ (3)

d+f=7 ・・・ (4)

a+b+c+d+e+f=20 ・・・ (5)

となります。

(2)、(3)、(4)より、

c=5−d、 b=7−d、 f=7−d 

となるので、これらを(1)、(5)に代入すると

{a+(7−d)}−{(5−d)+e}=1

a−e=−1 ・・・ (1)’

a+(7−d)+(5−d)+d+e+(7−d)=20

a+e=1+2d ・・・ (5)’

(1)’、(5)’、より、

a=d、 e=d+1

を得ます。

従って、

トモエさんの負け数=a+f=d+(7−d)=7敗

ツヨシ君勝ち数=e+f=(d+1)+(7−d)=8勝

となり、dの値にかかわらず一意的に求まることが分かります。


(その他の解法)