第378問の解答
問題[平面図形]
左図で、四角形ABCDは、BC=8cm、∠BAD=∠ADC=135°、AB+CD=ADで、面積が8cm2となっています。 また、△PADは、PA=PD,∠APD=45°の二等辺三角形です。
このとき、△PADの面積を求めてください。
解答例1
はなうさん、まるケンさん、hiroさん、すてっぷさん、 他
AD上に点Eを、AE=ABとなるように取ります。
AD=AB+CDより、
DE=AD−AE=AD−AB=CD。従って、△ABE、△DECは、いずれも頂角が135度の二等辺三角形となり、
∠ABE=∠AEB=∠DEC=∠DCE=(180−135)÷2=22.5度となります。よって、
∠BEC=180−(∠AEB+∠DEC)=180−45=135度となります。ここで、△EBCの外接円の中心をOとすると、∠BEC=135度>90度より、
中心Oは辺BCに関して点Eと反対側にあることになります。∠BOC(外側)は弧BC(外側)の中心角であり、∠BECは円周角となっています。
従って、360−∠BOC(内側)=∠BEC×2=270度、
よって、∠BOC(内側)=360−270=90度となります。従って、△OBCは頂角が90度の直角二等辺三角形となり、
底辺BC=8cmなので、△OBC=1/2×8×4=16cm2となります。さて、△ABOと△AEOに関して、AB=AE、BO=EO、AOは共通より、
三辺が等しいので合同。同様に、△DCOと△DEOも三辺が等しいので合同。
従って、∠OAD=∠ODA=135×1/2=67.5度。
また、∠PAD=∠PDA=90−45××1/2=67.5度。よって、△PADと△OADは合同な二等辺三角形と分かります。
よって、
△PAD=△OAD
=△AEO+△DEO
=(四角形ABCD+△OBC)×1/2
=(8+16)×1/2
=12cm2
と求まります。(参考)多くの方は、ADを軸に△PADを折り返して解かれていました。
手順は異なりますが、内容的にはほぼ同じになります。
答: 12cm2
以上
解答例2
CRYING DOLPHINさん、ねこやんさん、遠山のぽきょさん、他
下図のように四角形ABCDを4個、底辺ACが正方形となるように並べます。
四角形の内角の和は360度だから、
∠ABC+∠DCB=360−(135+135)=90度よって、
∠ABC+∠CBB2+∠D2BB2
=∠ABC+90度+∠DCB
=180度従って、点A、B、D2は一直線上に並びます。
また、AB+BD2=AB+CD=AD。点A2、B2、D3と点A3、B3、D4および点A4、C、Dもについても同様。
よって、できた図形の外側の辺の個数は8つになり、辺の長さはすべてADに等しく、
しかも頂角はいずれも135度となるので、
これらは正八角形の周囲と一致することが分かります。さて、
正八角形の面積
=四角形ABCD×4+正方形BB2B3C
=8×4+8×8
=96cm2一方、正八角形の中心をOとすると、
△OADは底辺がADで頂角(∠AOP)が45度の二等辺三角形となるので、
△PADと合同。よって、
△PAD=正八角形×1/8=96×1/8=12cm2
と求まります。
(その他の解法)
- 方程式等で解く ・・・ 呑さん、辻。さん、akaisaさん、ハラギャーテイさん、M.Hossieさん、neoさん、小西孝一さん、大岡 敏幸さん、他