第384問の解答
問題[平面図形]
左図のような、面積が24cm2の△ABCの辺BC上に点Pを、BP:PC=3:5になるようにとります。さらに、辺ABの延長上に点Qを、辺AC上に点Rをとり、線分QRが点Pを通るようにして、△AQRを作ります。
では、△AQRの面積が最も小さくなるようにQ、Rをとるとき、△AQRの面積は何cm2になるかを求めてください。
解答例1
はなうさん、シンクロさん、あ〜く@旧Nさん、nさん、ねこやんさん、遠い山のぽきょぽんさん、ろろさん、小学名探偵さん、まるケンさん、ばち丸さん、きょろ文さん、 他多数
あとで証明しますが、△AQRの面積が最小となるのはQP=PRとなるときです。
まず、このときの最小値を求めましょう。
(△AQRの最小値)
点Rを通って辺AQと平行な直線と辺BCの交点をSとします。
△BQPと△SRPに関して、QP=RP、∠BPQ=∠SPR(対頂角)、∠BPQ=∠SPR(錯角)より、
1辺と両端の角が等しいので合同。従って、BQ=SR、BP=SP、
BP:PC=3:5より、BS:SC=6:2=3:1RSとABは平行より、△CRSと△CABは相似、
よって、
CR:RA=CS:SB=1:3 ・・・ (1)また、
RS:AB=CS:CB=1:4
RS=BQより、
AB:BQ=4:1 ・・・ (1)従って、(1)、(2)より、
△AQR=△ABC×AQ/AB×AR/AC
=24×5/4×3/4
=45/2cm2
と求まります。(QP=PRのときに△AQRが最小であること)
SRとQRの交点をTとします。
△BQ'Pと△STPに関して、BP=PS、∠BPQ'=∠SPT(対頂角)、∠BQ'P=∠STP(錯角)より、
1辺と両端の角が等しいので合同。
Q'P>PR'のとき
△QQ'P=△BQ'P−△BQP、△RTP=△STP−△SRPより、
△QQ'P=△RTP△AQ'R'=△AQR+△QQ'P−△RR'P
=△AQR+△QQ'P−(△RTP−△TR'R)
=△AQR+△TR'R>△AQR ・・・ (3)
Q'P>PR'のとき
△QQ'P=△BQP−△BQ'P、△RTP=△SRP−△STPより、
△QQ'P=△RTP△AQ'R'=△AQR−△QQ'P+△RR'P
=△AQR−△QQ'P+(△RTP+△TR'R)
=△AQR+△TR'R>△AQR ・・・ (4)(3)、(4)より、
QP=PRのとき△AQRが最小であることが分かります。
答: 45/2cm2
以上
解答例2
M.Hossieさん、 那由他さん、小西孝一さん、ゴンともさん、とまぴょんさん、kasamaさん、他
q=AQ/AB、r=AR/ACとします。(q>1)
△ABCと直線QRに関してメネラウスの定理より、
AQ/QB×BP/PC×CR/RA=1
q/(q−1)×3/5×(1−r)/r=1よって、
r=3q/(8q−5)従って、△AQRの面積をSとおくと、
S=24×q×r
=72×q2/(8q−5)ここで、t=8q−5とおくと、q=(t+5)/8より、
S=72/82×(t+5)2/t
=9/8×(t+10+25/t)
≧9/8×(2×√(t×25/t)+10) ・・・ (1)
=9/8×20
=45/2cm2(1)は、(a+b)/2≧√(ab)(算術平均≧幾何平均)より導かれ、
等号はt=25/t、すなわちt=5の時に成り立つ。このとき、q=5/4、r=3/4となる。
(参考)
(その他の解法)
- プログラムで解く ・・・ 柿原 伸次さん、 他
- 図を特別な場合に限定して解く ・・・ DCTさん、hiroさん、ハラギャーテイさん、CRYING DOLPHINさん、他