第395問の解答
問題[空間図形 (平面図形)]
左図のような三角錐ABCDがあり、面BCDの内部に点Pがあります。 点Pを通り、面ACDに平行な面でこの三角錐を切断すると、頂点Bを含むほうの立体の体積は、三角錐ABCDの体積の8分の1倍になります。
また、点Pを通り、面ABDに平行な面でこの三角錐を切断すると、頂点Cを含むほうの立体の体積は、三角錐ABCDの体積の27分の8倍になります。
では、点Pを通り、面ABCに平行な面でこの三角錐を切断するとき、頂点Dを含むほうの立体の体積は、三角錐ABCDの体積の何倍でしょうか。
解答例1
はなうさん、とまぴょんさん、遠い山のぽきょぽんさん、小学名探偵さん、ほげさん、hiroさん、ゴンともさん、受験勉強君さん、 小西孝一さん、M.Hossieさん、 他
点Pを通り、面ACDに平行な面(面1とします)で切断したとき(図1参照)、
面1と辺BCおよび辺BDの交点をF、Iとすると、
点Bを含む三角錐の体積:三角錐ABCDの体積=1:8より、
BF:BC=BI:BD=1:2。 ・・・ (1)点Pを通り、面ABDに平行な面(面2とします)で切断したとき(図2参照)、
面2と辺CEおよび辺CDの交点をE、Hとすると、
点Cを含む三角錐の体積:三角錐ABCDの体積=8:27より、
CE:CB=CH:CD=2:3。 ・・・ (2)点Pを通り、面ABCに平行な面(面3とします)で切断したとき(図4参照)、
面3と辺DCおよび辺DBの交点をG、Jとすると、
DG:DC=DJ:DBの比が分かれば、
点Cを含む三角錐の体積が求まります。とくに面BCDだけを取り出すと(図3参照)、BCの長さを1とすると、
(1)より、FC=1−BF=1/2、
(2)より、BE=1−EC=1/3。よって、
EF=1−BE−FC=1/6。四角形JBEP、および四角形PFCGはともに平行四辺形だから、
JP=BE=1/3、PG=FC=1/2、
よって、JG=JP+PG=5/6。従って、DG:DC=JG:BC=5/6:1、
よって、点Cを含む三角錐の体積:三角錐ABCDの体積=(5/6)3:13=125:216
と求まります。答: 125/216倍
以上
(参考)図3は、下記図3’のように、△DBCの各辺を6等分して、36個の小三角形に分割してみると分かりやすいでしょう。
解答例2
はなうさん、なかさん、スモークマンさん、他
BPとCDの交点をE(図1)、CPとBDの交点をF(図1)、およびDPとBCの交点をG(図4)とします。
BP:BE=1:2、CP:CF=2:3。 ・・・ (1)面DBCをとくに取り出せば(図3)、(1)より、
△DPC:△ABC=PE:BE=1:2、
△DPB:△ABC=PF:CF=1:3。よって、
PG:DG=△PBC:△ABC=1−1/2−1/3=1:6、
DP:DG=1−1/6=5/6。従って、
点Cを含む三角錐の体積:三角錐ABCDの体積=(5/6)3:13=125:216
と求まります。
(その他の解法)
- 特別な形で考えた ・・・ Taroさん、他
- ベクトルで ・・・ 辻。さん、他