第410問の解答


問題[平面図形]

問題図

左図のように、△ABC辺ACを一辺とし、QAQCである直角二等辺三角形QACと、辺ABを一辺とし、PAPBである直角二等辺三角形PAB△ABC外側に作りました。

また、辺BC中点とし、を結んだところ、QM10cmとなりました。

このとき、五角形APBCQ(△ABC+△PAB+△QAC)の面積を求めてください。


解答例1

あ〜く@ぴかぴかの(略さん、hiroさん、消しゴムパトロールさん、小西孝一さん、きょろ文さん、uchinyanさん、他

Pを中心に△PBM反時計回り90度回転頂点BAに移動)したものを△PAM’
Qを中心に△QCM90度回転頂点CAに移動)したものを△QAM’’とします。

参考図1

 (∠M’AP∠M’’AQ)+(∠PAB∠BAC∠QAC
=(∠PBM∠QCM)+(∠PAB∠BAC∠QAC
={(45°+∠ABC)+(45°+∠ACB)}+(45°+∠BAC+45°)
=45°×4+(∠ABC∠ACB∠BAC
=180°+180°=360°

従って、辺M’A辺M’’Aは重なることが分かります。
ところが、M’AMBMCM’’Aより、頂点M’M’’は一致する ことになります。

さて、
 ∠M’PM=∠M’PA
∠APM∠MPB∠APM=90°、
 ∠M’’QM=∠M’’QA∠AQM∠MQC∠APM=90°

よって、△M’PM△M’’QMは、それぞれ直角二等辺三角形になり、
かつ斜辺M’Mが共通なので、これらは合同となります。

従って、四角形M’PMQ1辺10cm正方形となります。

よって、
 五角形APBCQ
四角形APMQ△PBM△QCM
四角形APMQ△PAM’△QAM’
=正方形M’PMQ

=10×10=100cm2
と求まります。

答:  100cm2

以上


解答例2

arijuneさん、他

AQに関するC対称点DAPに関するB対称点Eとします。
さらに、△ABMAEBAと一致するように移動したものを△EAM’
および、△ACMADCAと一致するように移動したものを△DAM’’とします。

参考図2

 (∠EAM’∠DAM’’)+(∠EAB∠BAC∠DAC
=(∠ABM∠ACM)+(90°+∠BAC+90°)
=(∠ABM∠ACM+∠BAC)+90°×2
=180°+180°=360°

従って、辺M’A辺M’’Aは重なることが分かります。
また、M’ABMCMM’’Aとなることから、M’M’’は一致することになります。

さて、BMCMDQCQだから、中点連結定理により、
 BDMQ平行で、BDMQ×2=20cmとなります。

また、△BAD△EACについて、
 BAEAADAC∠BAD=90°+∠EAD∠EACより、
2辺と挟角が等しいので合同となります。

2つ三角形BAEAになることから90°回転したことになるので、
BDEC20cmで、BDEC直交することが分かります。

よって、
 四角形EBCD=1/2×EC×BD=1/2×20×20=200cm2

従って、
 五角形APBCQ=1/2×四角形EBCD100cm2
と求まります。


解答例3

omegaさん、他

五角形APBCQを180°回転したものをA’P’CBQ’とします。

参考図3

すると、PQQ’P’は、平行かつ長さが等しいので、四角形PQ’P’Q平行四辺形となります。
また、PMP’QMQ’は、それぞれ一直線となるので、平行四辺形PQ’P’Q対角線になります。

さて、△PAQ△P’CQについて、
 PA
PBP’CQAQC∠PAQ=270°−∠BAC=90°+∠ABC∠ACB∠P’CQ
となり、2辺と挟角が等しいので合同となります。

同様に、△PBQ△P’A’Q’も合同となり、これら4つ三角形はすべて合同となります。

従って、平行四辺形PQ’P’Q菱形になります。

さて、∠PQP’∠PQA∠AQP’∠P’QC∠AQP’=90°、
よって、菱形PQ’P’Qは、1辺が10cm正方形と分かります。

以上から、
 五角形APBCQ
五角形A’P’CBQ’=正方形PQ’P’Q10×10×2=200cm2
よって、
 五角形APBCQ=1/2×200cm2100cm2
と求まります。


解答例4

水田Xさん、他

AB中点AC中点とします。

参考図4

△PAB直角二等辺三角形だから、PDBDADで、PDAB直交します。
同様に、△QAC直角二等辺三角形だから、QEAEACで、QEAC直交します。

また中点連結定理より、
 DMAC平行で、DM=1/2×ACQE、および
 EMAB平行で、EM=1/2×ABPD
となります。

よって、四角形ADME平行四辺形となります。

また、
 ∠PDM=90°+∠ADM=90°+∠AEM∠QEM

よって、△PDM△MEQは、2辺と挟角が等しいので合同と分かります。

さて、
 ∠PMQ
=180°−(∠DMB∠PMD∠QME∠EMC
=180°−(∠DMB∠PMD∠MPD∠DBM
∠DPB∠DBP=90°

よって、△PMQ直角二等辺三角形と分かります。

また、PAPDQAQE=√2:1で、
 ∠PAQ
=270°−∠BAC
=90°+∠ABC∠ACB
=90°+∠DBM∠DMB
=90°+∠ADM
=∠PDM

よって、△PAQは、△PDMおよび△MEQ相似で、相似比√2:1

従って、△PAQ△PDM△MEQとなります。

よって、
 △PDA
△ADM△QAE△AEM
=△PAQ
△ADM△QAE
△PMQ

ところが、
 △PDB△PDA△BDM=△ADM△QCE=△QAE△CEM△AEM
より、
 △PDB
△BDM△QCE△CEM
=△PDA
△ADM△QAE△AEM
=△PMQ

よって、
 五角形APBCQ=
2×△PMQ=2×(1/2×10×10)=100cm2
と求まります。


(その他の解法)