第416問の解答
問題[平面図形]
左図のように、同じ大きさの正方形の紙を2枚重ました。
すると、図のように、RB=75cm、BS=100cm、VW=60cmとなりました。
このとき、この正方形の一辺の長さを求めてください。
解答例1
CRYING DOLPHINさん、n厨さん、数楽者さん、あ〜く@ぴかぴかの(略さん、uchinyanさん、ほげさん、姉小路さん、ミミズクはくず耳さん、N.Nishiさん、 他
(補題1)合同な2つの正方形が重なった部分が八角形のとき、向かい合う辺の長さ の和(例えば、RS+WV)は、一定値である。
(証明)正方形EFGHが平行移動したものをE'F'G'H'とします。
辺EHおよび辺FGの移動量は同じなので、EHとE'H'、FGとF'G'の距離は等しい。
従って、
DからEHおよびE'H'に下ろした垂線の足をJおよびJ'、
またDからEHおよびE'H'に下ろした垂線の足をJおよびJ'とすると、
JJ'とII'は、平行でかつ長さが等しくなります。 ・・・ (1)JJ'1とWW'が平行、JJ'2とVV'が平行となるようなJ'1およびJ'2を辺E'H'に取ります。
すると、WW'J'1JおよびJ'2JV'Vは平行四辺形なので、
JJ'1=WW'、JJ'2=VV'となります。全く同様に、II'1=SS'、II'2=RR'となります。
従って(1)より、
WW'=SS'、VV'=RR'、J'1J'2=I'1I'2 ・・・ (2)
となります。W'V'−WV=J'1J'2、RS−R'S'=I'1I'2 となることから、
(2)より、W'V'−WV=RS−R'S'よって、
RS+WV=R'S'+W'V'
となります。他の辺についても同様。
(補題2)合同な2つの正方形の中心を一致させて斜めに重ねると、重なった部分は辺の長さが全て等しい八角形とな り、重なっていない部分は全て合同な直角三角形となる。
(証明)正方形EFGHの中心Oを中心に回転したものをE'F'G'H'とします。これはEFGHを平行移動し、中心がOと一致するようにしたもにに同じです。(図2)
対称性から8つの直角三角形P'AQ'、Q'BR'、・・・、W'EP'は全て合同となります。(少しおおざっぱですが)
問題図でRBSは辺の長さが3:4:5の直角三角形より、
これと相似なVDW等も同じく辺の長さが3:4:5の直角三角形。よって、図1より、残りの辺は、
RS=100cm×5/4=125cm、
WD=60cm×4/5=48cm、DV=60cm×3/5=36cm
と分かります。補題1より、RS+WV、RB+DV、BS+WDは、それぞれ一定だから
R'S'=W'V'=(RS+WV)×1/2=(125+60)×1/2
R'B=DV'=(RB+DV)×1/2=(75+36)×1/2
BS'=W'D=(BS+WD)×1/2=(100+48)×1/2よって、
BC
=BS'+S'T'+T'C
=BS'+R'S'+R'B
={(125+75+100)+(60+36+48)}×1/2
=(300+144)÷2=222cm
と求まります。答: 222cm
以上
解答例2
なかさん、ごんごんまさん、万打無さん、 他
正方形EFGHを平行移動して、Fが辺AB上に、Dが辺EHに来るようにしたものをE'F'G'H'とし 、
BAとH'E'の延長線の交点をNとします。
解答例1の補題1証明と同様にして、
F'R=DV=36cmより、F'B=75+36=111cm。△NAD、△NE'F'は△RSBと相似より、辺の長さが3:4:5の直角三角形。
従って、正方形の1辺の長さを4とすると、
NF'=5、NA=3
よって、AF'=5−3=2、F'B=4−2=2。AF'=111cmより、
AB=111×2=222cm
と求まります。
(その他の解法)
相似で求める ・・・ もありすさん、 他
75*4/5+60*12/25)*5/2=222相似を利用して方程式で求める ・・・ トトロ@Nさん、うのたかはるさん、おかひで博士さん、takaisaさん、omhさん、工事中さん、小西孝一さん、ハラギャーテイさん、きょろ文さん、アヒーのおじさんさん、 他
ゴールシーク機能(EXCEL?)で解いた ・・・ 長野 美光さん 、他
CADで描いて求める ・・・ kasamaさん 、他