第420問の解答


問題[場合の数]

1〜6数字が書かれたカード1枚ずつ、全部で6枚あります。これらのカードを並べて、次の条件に当てはまるような6ケ
タの整数
を作ることにします。何通り作れるでしょうか?

    (条件)どの位の数についても、その左側にはその数よりも大きな数2個以下しかない。


解答例1

アヒーのおじさんさん、始 受験勉強君さん、みかんさん、CRYING DOLPHINさん、りえパパさん、tomhさん、uchinyanさん、小西孝一さん、DrKさん、ドイルさん、鉄腕アトムでーすさん、M.Hossieさん、Hollyさん、しんちゃんさん、他多数

から順に数字を置いてみます。

参考図1

  • 1の数字:左から1〜3桁3個所に置ける ・・・ 3通り
     
  • 2の数字を除く左から1〜3桁3個所に置ける ・・・ 3通り
     
  • 3の数字を除く左から1〜3桁3個所に置ける ・・・ 3通り
     
  • 4、5、6の数字:これらより大きい数字は2個以下なので、残り3個所に自由に置ける ・・・ 3!=6通り

従って、
 合計=3×3×3×6=162通り
と求まります。

答:  162通り

以上


解答例2

nobuさん、数楽者さん、スモークマンさん、 他

解答例1と逆に数字の大きい順に置いてみます。

参考図2

  •  4、5、6の数字:これらより大きい数字は2個以下なので、3個所に自由に置ける ・・・ 3!=6通り
     

  • 3の数字:最初の2桁の数字前後計3個所に置ける ・・・ 3通り
     

  • 2の数字:最初の2桁の数字前後計3個所に置ける ・・・ 3通り
     

  • 1の数字:最初の2桁の数字前後計3個所に置ける ・・・ 3通り

従って、
 合計=6×3×3×3=162通り
と求まります。


解答例3

おかひで博士さん、すてっぷさん、ほげさん、uchinyanさん、他

n桁の数字のうち、条件を満たす整数の個数F(n)とし、漸化式で考えます。

参考図3

  •  n=1〜3のとき:各桁の数字とも、それより大きい数字は2個以下なので、n個所に自由に置ける
     ・・・ n!通り → F(n)=n!
     

  •  n>3のとき:最初の2桁の数字前後計3個所に置ける 
    ・・・ 3通り  → F(n)=3×F(n-1)

従って、n>3では等比数列になり、
 F(n)=3n-3×F(3)=n-3×6=n-2×
となります。

とくに、n=6とすれば、
 本問の答え=36-2×2=162通り
と求まります。


解答例4

小学名探偵さん、トトロ@Nさん、 他

参考図4

6桁の整数に対し、「各桁の数字について『にある自分より大きい数字の個数』を並べた整数(「大きい数字個数数」と呼ぶことにします)を対応させることにします。
例えば、425613の場合、
 ・1桁目:左に大きい数字なし ・・・ 
 ・2桁目:左に大きい数字はのみ ・・・ 
 ・3桁目:左に大きい数字なし ・・・ 
 ・4桁目:左に大きい数字なし ・・・ 
 ・5桁目:左に大きい数字は ・・・ 
 ・6桁目:左に大きい数字は ・・・ 
となり010043が対応します。

さて、6桁の整数のうち、からまでの数字1個ずつ並べたものは、全部で6!720通りあります。

また、大きい数字個数数については、
 ・1桁目:左に大きい数字なし ・・・ 通り
 ・2桁目:左に大きい数字は0〜1個 ・・・ 通り
 ・3桁目:左に大きい数字は0〜2個 ・・・ 通り
 ・4桁目:左に大きい数字は0〜3個 ・・・ 通り
 ・5桁目:左に大きい数字は0〜4個 ・・・ 通り
 ・6桁目:左に大きい数字は0〜5個 ・・・ 通り
となり、全部で1×2×3×4×5×6=6!=720通りあります。

従って、「6桁の整数のうち、からまでの数字1個ずつ並べたもの」と、これらに対する「大きい数字個数数」は、1対1に対応することがわかります。

さて、題意の条件どの位の数についても、その左側にはその数よりも大きな数2個以下しかない。 )を満たすような6桁の整数について、対応する大きい数字個数数は、
 ・1桁目:左に大きい数字なし ・・・ 通り
 ・2桁目:左に大きい数字は0〜1個 ・・・ 通り
 ・3桁目:左に大きい数字は0〜2個 ・・・ 通り
 ・4桁目:左に大きい数字は0〜2個 ・・・ 通り
 ・5桁目:左に大きい数字は0〜2個 ・・・ 通り
 ・6桁目:左に大きい数字は0〜2個 ・・・ 通り
となり、全部で1×2×3×3×3×3=162通りあります。

よって、題意を満たすような6桁の整数も、162通りあることが分かります。


(その他の解法)