第149問の解答
1.問題 [平面図形]
三角形ABCのAB上にP、AC上にQを取り、2本の線PCとQBを引きます。また、その交点をOとします。
このとき、各部分の面積が、
・△PBO:28cm2
・△OBC:16cm2
・△QCO:8cm2
となりました。では、この三角形ABC全体の面積は何cm2あるでしょう。
2.解答例1( ヒデー王子さん、長野美光さん、萬田銀次郎さん、うっしーさん、有無相生さん、ハラギャーテイさん、N.Nishiさん、他多数)
△APO=a、△AOQ=bとおきます。
PO:OC=△PBO:△OBC=7:4。
よって、△APO:△AOC=a:b+8=7:4、
従って、4a=7b+56 ・・・(1)BO:OQ=△OBC:△QOC=2:1。
よって、△ABO:△AOQ=a+28:b=2:1、
従って、2b=a+28 ・・・(2)(1)、(2)より、a=308、b=168。
よって、
△ABC=a+b+28+16+8=308+168+52=528cm2。
算数的には(長野美光さんによる)、△AOC=4とおくと、
△AOP=7。△OBC:△QOC=△ABO:△AOQ=2:1より、
△OBC+△ABO:△QOC+△AOQ=四角形ABCO:△AOC=2:1。
よって、四角形ABCO=8。
従って、△PBC=四角形ABCO−△AOP=8−7=1。△PBC=28+16=44cm2なので、
△ABC=44×(1+4+7)=44×12=528cm2。
答:528cm2
以上
3.解答例2(高田修成さん、Miki Sugimotoさん、他多数)
AB/PB=p、AC/QC=qとおきます。
△APCと直線BQについて、メネラウスの定理より、
(AB/BP)・(PO/OC)・(CQ/QA)=1
p・(7/4)・(1/q−1)=1
よって、7p=4q−4 ・・・(3)△ABQと直線PCについて、メネラウスの定理より、
(AP/PB)・(BO/OQ)・(QC/CA)=1
(p−1)・(2/1)・(1/q)=1
よって、2p−2=q ・・・(4)
(3)、(4)より、p=12、q=22を得る。
よって、△ABC=△PBC×p=44×12=528cm2。
4.解答例3
AOの延長線とBCとの交点をEとし、PからAEに引いた直線とBCの交点をFとする。
FE:EC=PO:OC=7:4。
BE:EC=BO:OQ=2:1=8:4。
よって、BF=1。
従って、BP:PA=BF:FC=1:11。よって、△ABC=△PBC×12=44×12=528cm2。
他の解法としては、
ベクトルを用いる:BossFさん他
座標を用いる:ταροさん他
重心と面積比による:LIONさん他
CからABに垂線を引く:DrKさん他
などがありました。