第15問の解答
1.問題 [平面図形]
辺の長さが3cm、4cm、5cmの直角三角形のタイルがたくさんあります。
これを隙間なく敷き詰めて菱形を作ります。(正方形は含みません)
このようにしてできる菱形の中で最も小さいものは左図のような菱形です。では、小さい方から数えて3番目の菱形の面積を求めて下さい。
2.解答例(TORAさん)
タイル枚数で調べます。
(パターンA)
問題図の菱形を縦横2倍、3倍、・・に拡大しても菱形になります。
このとき、タイル枚数は、4枚、4×22=16枚、4×32=36枚、・・・となります。従って、36枚が小さい方から3番目となりそうですが、他のパターンも調べてみましょう。
(パターンB)
タイルを2枚、うち1枚は逆さにして4cmの辺を合わせると、辺の長さが3cm、5cmの平行四辺形になります。
3と5の最小公倍数は15だから、横5倍、縦3倍に拡大すると辺の長さが15cmの菱形になります。このとき、タイル枚数は2×5×3=30枚になり、縦横2倍、3倍、・・にすると、
タイル枚数は、30枚、30×22=120枚、30×32=270枚、・・・となります。(パターンC)
タイルを2枚、うち1枚は逆さにして斜辺を合わせると、辺の長さが3cm、4cmの長方形になります。
しかし、これらを横4倍、縦3倍すると正方形となるので、題意に適しません。(パターンD)
タイルを2枚、3cmの辺を合わせると、辺の長さが4cm、5cmの平行四辺形になります。
4と5の最小公倍数は20だから、横5倍、縦4倍に拡大すると辺の長さが20cmの菱形になります。このとき、タイル枚数は2×5×3=40枚になり、縦横2倍、3倍、・・にすると、
タイル枚数は、40枚、40×22=160枚、40×32=360枚、・・・となります。以上から、小さい順に並べてみると、
4枚、16枚、30枚、36枚、40枚、・・・
となるので、30枚が小さい方から3番目と分かります。このとき、
菱形の面積=1/2×3×4×30=180cm2
と求まります。答: 180cm2