第30問の解答
1.問題 [整数の性質]
A、B、Cの3種類の品物があります。それぞれの値段は、Aが1370円、Bが1530円、Cが1870円です。
ゆたか君はクリスマスプレゼント用に、これらの品物を何個かずつ買ったところ、代金がちょうど3万円になりました。
ゆたか君は、ぞれぞれ何個ずつ買ったのでしょうか。ただし、どの品物も最低1個は買うものとします。
2.解答例(TORAさん)
BとCの値段はどちらも170円の倍数になるので、Aの値段を1370円=170円×8+10円と表してみます。
従って、Aの個数は8個、8+17個、・・・と考えられますが、30000円÷1370円=21.89...より、Aは21個以下。
従って、Aは8個と分かります。30000円からA×8=1370円×8=10960円を除くと、BおよびCで19040円=170円×112となります。
B:170円×9×Bの個数、C:170円×9×Cの個数+170円×2×Cの個数より、
Cの個数は、112÷9の余り4の半分=2個となります。従って、Bの個数=(112−11×2)÷9=10個と分かります。
答: A=8個、B=10個、C=2個
(参考)式を用いて解く
A、B、Cの個数をx、y、zとすると、題意より、
1370x+1530y+1870z=30000 ・・・ (1)
が成り立ちます。これを変形して、
(170×8+10)x+170×9y+170×11z=170×176+80
17×(8x+9y+11z−176)=8−xよって、n=176−(8x+9y+11z)とおくと、 ・・・ (2)
x=8+17n
となります。(1)より、0≦1370x≦30000より、0≦x≦21.89...となるので、
n=0、x=8
を得ます。このとき、9y+11z=176−8×8=112。 ・・・ (3)
変形して、9(y+z−12)=2×(2−z)これより、12−(y+z)は2の倍数となるので、12−(y+z)=2mとおくと、
z=9m+2 ・・・ (4)
を得ます。(3)より、0≦11z≦112となり、0≦z≦10.18...となるので、
m=0、z=2
と得ます。よって。y=12−z−2m=12−2=10となります。