第38問の解答


1.問題 [整数の性質?

 ある店では品物の定価に5%の消費税を上乗せした金額を売値とする内税方式をとっています。
 (1円未満の消費税は切り捨て)

 さて、この店の売値の中には存在しない金額があります。

 このような金額は、売値1円〜1万円の範囲に何個ありますか。



2.解答例1(ありさのお父さん、わかさひ君、ほそたにさん、ぶぶおパパさん他多数)

・・・

 消費税は、税抜き価格の5%=1/20である。

 従って、税抜き価格が1円から19円までは、消費税は切り捨てて0円だから税込み価格税抜き価格である。

税抜き価格が20円となって、初めて消費税1円となり、税込価格税抜き価格+1円。

従ってこのとき、税抜き価格の増加がこれまでの1円ずつから2円に変わるので、税込み価格20円となることはない。

 同様にして、税抜き価格20円ごとに1回、いいかえれば税込価格21円ごとに1回、存在しない税込価格が出てくることが分かる。

 よって、1万円までに存在しない税込価格の個数は、10000/21=476.19、すなわち476個となる。

(補足)

存在しない税込み価格は上記より、(21の倍数−1)であり、20円、41円、・・・、9995円の476個である。

(別解)

あるいは、消費税が1円上がるごとに、1個存在しない税込価格が生じるので、税込み価格1万円のときの消費税が476円だから、存在しない税込み価格の個数も476個である。
以上


3.解答例2(たなかさん、中村明海さん他)

 10000/1.05=9523.81だから、税抜き価格9524円のとき、ちょうど税込価格が1万円となる。

 従って、1万円までの税込み価格のとりうる個数は、税抜き価格が、1円から9524円なので、9524個以内であるが、税抜き価格が異なれば税込価格も異なるので、結局9524個となる。

 従って、存在しない税込価格の個数は、10000−9524476個となる。

以上