第56問の解答
1.問題 [平面図形]
左図のような、ドーナッツ型の板を右方向に20cmだけ転がしたとき、板が通過する部分の面積は何cm2でしょうか? ただし、大きい方の円の半径は20cm、小さい方の円の面積は大きい方の円の面積のちょうど半分です。
また、円周率π=3.14として計算して下さい。
2.解答例1(かめちゃさん、わかさひ君、ありさのお父さん他)
ドーナッツ型の板を20cm転がすと下図のようになります。
そこで、下図のように最初と最後の円の中心をO、Pとし、O、Pを通る垂直な直径をAB、DC、そして正方形AOPDの対角線の交点をE、正方形OBCPの対角線の交点をFとします。
まず、大小2つの円の半径をR、rとします。題意より、π×R2:π×r2=2:1。
よって、R2:r2=2:1。直角2等辺三角形AOPの面積=正方形AOPDの面積×1/2=OE2。
従って、R2:OE2=2:1。
これより、OE=rとなり、E、Fが最初の小さい円の円周上にあることを示す。
全く同様にして、E、Fが最後の小さい円の円周上にもあることとなるので、結局上図の白いレンズの部分の端点であることが分かる。また、∠EOF=∠EOP+∠FOP=90度。
さて、求める面積をS0、レンズ部分の面積をS1とすると、
S0+S1=大きい円の半分+正方形AOPDの面積×2+大きい円の半分
=π×R2/2+R2×2+π×R2/2
=(π+2)×R2。また、
S1/2=扇形OEFの面積−直角三角形OEFの面積
=π×r2/4−r2/2
=(π/4−1/2)×r2
=(π/4−1/2)×R2/2。従って、S0=(π+2)×R2−(π/4−1/2)×R2
=(π×3/4+5/2)×R2
=(3.14×3/4+5/2)×202
=1942cm2。答:1942cm2
以上