第60問の解答
1.問題 [速さ]
数Km離れたA,B間をTORAさんとマサル君が繰り返し往復しています。TORAさんはAを、マサル君はBを同時に出発したところ、1回目にすれ違ったのは1時間後、2回目にすれ違ったのはABの中間点、3回目にすれ違ったのはAから3Kmの場所でした。 TORAさんのほうがマサル君より早く走れるとして、
(1)AB間の距離は何Km?
(2)TORAさんがマサル君をはじめて追い越したのは、出発から何分後でしょうか?
2.解答例1(ありさのお父さん、中村明海さん他)
問題をダイアグラムとして図示すると次のようになります。
出発して2回目にすれ違うまでにTORAさんはAB間を1往復半します。そこは、ABの中間点ですから、そこから同じ時間走るとBに到着します。同じ時間にマサル君はABの半分づつ走るのでTORAさんがBに到着するのと同時にAに着きます。
以上のことから、上図ダイアグラムは180度回転すると元と重なるようになります。
従って、1回目にすれ違った点とBとの距離は、3回目にすれ違った地点とAとの距離に等しい3Kmと分かります。次に、出発から2回目にすれ違うまでTORAさんはAB間を1往復半、マサル君はABの半分走ることから、TORAさんとマサル君の速度比は2.5:1=5:1と分かります。
すると、出発から1回目にすれ違うまでの1時間にマサル君はBから3Km走るので、TORAさんは5倍の15Km走ることになり、AB間の距離は3+15=18Kmとなります。
1回目にすれ違う点をP、TORAさんがマサル君をはじめて追い越す点をQとします。
TORAさんがPからBまでを往復し、さらにPからQへ行くまでにマサル君がPからQへ行く距離の5倍を走るので、BP:PQ=2:1となります。マサル君はBPを1時間かけて走るので、PQはその半分の30分かかります。従って、BQ間を合計90分かけて走ることになります。答:(1)18Km (2)90分
以上
3.解答例2
方程式で解いてみます。
出発から1回目、2回目、3回目にすれ違うまでの時間をt1、t2、t3時間、Qにつく時間をt4、マサル君とTORAさんの走る速度をv1、v2Km/h、AB間の距離をdKmとします。
次の式が成り立ちます。
(v1+v2)*t1=d ・・・ (1)
v1*t2=d/2 ・・・ (2)
v2*t2=2.5*d ・・・ (3)(v2*t3-4*d)+v1*t3=d ・・・ (4)
(v2*t3-4*d)=3 ・・・ (5)
v1*t4=v2*t4-d ・・・ (6)これを解くと、t1 = 1, t2 = 3,t3 = 5, t4 = 1.5,v1 = 3, v2 = 15, d = 18を得ます。
以上