第68問の解答


1.問題 [平面図形

問題図
左図のように、三角形ABCの底辺BC4等分し、ABCの面積の2分の1の大きさのPBFABCの大きさの3分の1の大きさのQECの2つの三角形を描きました。

このとき、ABCの面積はREFの面積の何倍になるでしょうか?


2.解答例1(DrKさん他

参考図1

底辺BCの長さを三角形ABC、PBF、QECおよびREFの高さをそれぞれh、h1、h2、h3とする。

題意から、
 1/2×(3/4×a)×h1=(1/2×a×h)×1/2、
 1/2×(2/4×a)×h1=(1/2×a×h)×1/3

よって、h1=h2=2/3×a

これから、PQBCと平行となるので、三角形APQABCおよび三角形RPQRFEは相似となる。

h1:h=2:3より、PQ:BC=1:3、PQ=a/3
EF:PQ=a/4:a/3=3:4、よってh3=3/7×h1=2/7×h

従って、REFの面積=1/2×(1/4×a)×(2/7×)h=(1/2×a×h)×1/14

よって、ABCの面積はREFの面積の14倍となる。

答:14倍

以上


3.解答例1(CRYING DOLPHINさん他

PQABが平行でないとき(例えばh1>h2とする)には、次のようにして求まります。

参考図2

点Pを通りBCに平行に直線を引き辺ACとの交点をEQの延長線との交点をとする。

解答例1と同様、三角形APSABCが相似で相似比が(h−h1):hであることから、
 PS=a×(h−h1)/h

また、三角形QSTQCBが相似で相似比が(h1−h2):h2であることから、
 ST=a/2×(h1−h2)/h2

さらに、三角形RPTREFが相似で相似比がPT:EFであることから、
 h3=h1×EF/(PT+EF)
   =h1×1/4×a/(a×(h−h1)/h+a/2×(h1−h2)/h2+1/4×a)
   =h1×h2×h/((2×h1+3×h2)×h−4×h1×h2)

よって、三角形ABCの面積/REFの面積
   =(BC/EF)×(h/h3)
   =4×((2×h1+3×h2)×h−4×h1×h2)/(h1×h2)

ここで、h1=h2=2/3×hとすると、上記比は、
    4×(5×2/3−4×2/3×2/3)/(2/3×2/3)
   =5×2×3−4×2×2=14

以上