第76問の解答


1.問題 [場合の数

問題図
左図のように21個の点が等間隔に並んでいます。
このうち、3個の点をとって正三角形となるような、3個の点選び方何通りあるでしょう。

2.解答例1:

対象性より、正三角形となるように3個の点を選べば、各点辺上に持つような正三角形1個存在します。下図は、外側の正三角形の辺の長さがL=3のときの例です。

参考図

L=1、・・5について、このような正三角形が何種類あるか調べてみましょう。

参考図2

上図から、と同じ数だけの種類の正三角形があることが分かります。

次に、各について、外側の正三角形が全部で何個あるかを考えてみましょう。
下図はL=3の場合です。
頂点が何個あるかを数えればいいので、この場合は1+2+3=6通りあります。

参考図3

同様にして、
 L=1のとき、1+2+3+4+5=15通り
 L=2のとき、1+2+3+4  =10通り
 L=3のとき、1+2+3    = 6通り
 L=4のとき、1+2      = 3通り
 L=5のとき、1        = 1通り、  合計35通りあります。

従って、求める3個の点の選び方は、15×1+10×2+6×3+3×4+1×5=70通りあることが分かります。

答:70通り

以上


3.解答例2:一般解

一般に、元の正三角形の辺にある点がn個の時、求める正三角形を成す3点の選び方はnn+2C4通りである。

本問題の場合は、n=6の場合で、6+2C48×7×6×5/4×3×2×1=70通りである。

(証明1)

解答例1と同様に、
nΣ[(L=1,n-1)L×Σ(k=1,n-L)K]
従って、
n
Σ[(L=1,n-1)L(n-L)(n-L+1)/2]
  =[n(n+1)Σ(L=1,n-1)L−(2n+1)Σ(L=1,n-1)L2+Σ(L=1,n-1)L3]/2
  =[n(n+1)(n-1)n−(2n+1)(n-1)n(2n-1)/6+(n-1)2n2/4]/2
  =(n+2)(n+1)n(n-1)/24
  n+2C4

(証明2)サトラさんによる

参考図4

「方針」:一番外側の正三角形(以下、正三角形Aと呼びます)に各辺が平行な正三角形(以下、正三角形Bと呼びます)を1つ決め、 正三角形Bの周上に3つの頂点をもつ正三角形(以下、正三角形Cと呼びます)を1つ決めるという選び方の場合数を求めます。

「詳細」:
正三角形Aの左辺からa回、下の辺からb回、右辺からc回、内側に向かって平行に狭めていくと、各辺に(n-a-b-c)点含まれる正三角形Bが1つ決まります。
ただし、あたりまえですが、a>=0,b>=0,c>=0,a+b+c=<n-2 になるようにします。

正三角形Bの下辺の1点正三角形C1頂点に選べば他の辺上の頂点も自動的に決まり、正三角形Cが1個決まります。(下辺での選択可能な点は一番左端から(n-a-b-c-1)個とし、一番右の点は右辺から選ぶ点と決め、下辺での選択肢に入れません。)

左端からd回(但し、o=<d=<n-a-b-c-2 )右側に行った点を正三角形C1頂点に決めると、正三角形Bの下辺で、正三角形Cの頂点より右に(n-a-b-c-d-2)点あります。(一番右端は除く。)

そこで、e=n-a-b-c-d-2 と 置くことにします。 当然、0=<e かつ、a+b+c+d+e=n-2 となります。

以上の条件を満たすようにa〜eを選べば、ちょうど1個正三角形が決まり、 また、すべての正三角形は上記の方法で選ぶことができます。

そこで、白石a個、黒石1個、白石b個、黒石1個、白石c個、黒石1個、白石d個、黒石1個、白石e個を(石の数は合計n-2+4=n+2個)ならべておく(つまり 1〜n+2の中の4つを選んで黒石にする)場合の数と、正三角形の数は等しいことがわかり、n+2C4となります。