第79問の解答
1.問題 [場合の数]
左図のように、幅が2の正方形の形に碁石を並べたものを2列の中空方陣と呼びます。 今、ここに何個かの碁石があります。
この碁石を全部使って3列の中空方陣を作るときと4列の中空方陣を作るときでは、外側の1列に並ぶ碁石の数が10個違ってきます。
碁石は全部で何個あるのでしょう?
2.解答例1:(ぱたさん)
正方形の周囲の碁石の数は、一辺にある碁石数の4倍になることに注目します。
また、中に入るごとに一返にある碁石数は2個ずつ減っていきます。図より、3列と4列の中空方陣の外側の3列で一辺にある碁石数は延べ30個の差ができます。
従って、4列の中空方陣の最も内側の一辺にある碁石数は30個と分かります。これから4列の中空方陣の一辺にある碁石数は、順に32個、34個、36個となります。
これより、中空方陣の合計碁石数は(30+32+34+36)×4=528個と求められます。
答:528個
以上
3.解答例2:(こだまさん、Miki Sugimotoさん、T.Endさん他)
中空方陣を4つの合同な長方形に分割して考える。
碁石の合計数が等しいことから、これらの長方形の中の碁石数も等しいことになる。
ところで、長方形の横の長さは10+1=11個分だけ3列の中空方陣の方が長いので、
これをnとすると、3×n=4×(n−11)となり、n=44が得られます。従って碁石の合計数は、3×44×4=528個と分かります。
4.解答例4:(こだまさん、kuri他)
中空方陣の碁石数合計は、正方形の面積から中空部分の正方形の面積を除いたものとなる。
従って、3列の中空方陣で外側の1列にある碁石数をnとすると、
n2−(n−6)2=(n−10)2−(n−18)2 より、n=47を得ます。よって、碁石数合計は472−(47−6)2=528個と分かります。