第93問の解答
1.問題 [平面図形]
上図のABCDはAとCの角度が共に90°の四角形です。
対角線ACの長さが12cmのとき、もう一方の対角線BDは何cmでしょうか?
2.解答例1(佐藤彰夫さん、わかさひ君、小太りおじさん他多数)
∠A、∠Cが直角なので、A、CはBDを直径とする円周上にある。
この円の中心、すなわちBDの中点をOとする。OA、OB、OC、ODは全て円Oの半径なので等しい。
すると、∠AOD=∠OBA+∠OAB=24°、∠COD=∠OBC+∠OCB=36°、
よって、∠AOC=∠AOD+∠COD=60°となります。従って、△AOCは正三角形となるので、AC=AO=12cm、
よってBD=OB+OD=24cmとなります。答:24cm
以上
3.解答例2(イデムリンさん、長野美光さん他)
∠A、∠Cが直角なので、A、CはBDを直径とする円周上にある。
BAの延長線とCDの延長線の交点をEとする。△EBDとECAは、∠ACE=∠ABD(円周角)、∠BED=∠CEA=60°より相似。
△DAEは∠Eが60°の直角三角形なので、ED:EA=2:1。
よって、BD:AC=2:1、故にBD=AC×2=24cmと分かる。
4.解答例3(中学の数学コンさん、T.Endoさん他)
ABを軸に△ABDを折り返して△AED、ACを軸に△CBDを折り返して△CFDとする。
BE=BF=BD、∠EBF=12°×2+18°×2=60°より、△EBFは正三角形となる。
よって、EF=BD。△DEFについて、中点連結定理より、EF=AC×2。
従って、BD=AC×2=24cm。
5.解答例4
ADを軸に△ABDを折り返して△AED、DCを軸に△CBDを折り返して△CFDとする。
DE=DF=BD、∠EDF=12°×2+18°×2=60°より、△EDFは正三角形となる。
よって、EF=BD。△BEFについて、中点連結定理より、EF=AC×2。
従って、BD=AC×2=24cm。