第97問の解答


1.問題 [整数の性質

 白石黒石と小箱が何個かずつあります。

 最初それぞれの小箱に白石黒石の個数の比が5:9になるように石を入れていこうとしたところ、白石3個余り、黒石6個不足しました。
 そこで今度は、白黒の比を4:7にしながら入れ直したところ、白石10個不足し、黒石7個余りました。

では、白石何個あるのでしょうか?


2.解答例1(杉本未来さん、YokoyaMacさん、CRYING DOLPHINさん他多数)

図1
参考図1

白石、黒石の個数をw、b個とする。また、最初白石5個黒石9個を1袋にして合計x袋に入れたとし、あとは白石4個黒石7個を1袋にして合計y袋に入れたものとする。
  w=5x+3=4y−10 ・・・・ (1)
  b=9x−6=7y+7 ・・・・ (2)
が成り立ちます。

(1)、(2)より
  −5x+4y=13 ・・・・ (3)
   9x−7y=13 ・・・・ (4)

(3)×7+(4)×4より、x=11×13=143
(3)×9+(4)×5より、y=14×13=182

よって、w=5×143+3=718、b=9×143−6=1281

答:718個

以上


3.解答例2(ヒデー王子さん他)

図1より白石黒石全体で考えると、2通りの入れ方は共に3個不足するので、w+b+3は、5+914の倍数かつ4+711の倍数1411は互いに素だから14×11の倍数にもなる。従って、w+b+3=14×11×pとすると、11py=14pとなる。

大きな袋を用意して、白石5×11=55個黒石9×11=99個p袋に、白石4×14=56個黒石7×14=98個p袋に入ることになる。

図2
参考図2

白石の合計数で見ると、後からのほうが56−55=1個ずつ多くなっており、この結果袋の外の白石が差し引き+3−(−10)=13個少なくなっている。

これから、p=13が得られ、w=5×11×13+3=718個と分かる。