第118問の解答


1.問題 [時計算

図1
問題図
図2
参考図1

 時計の時針・分針・秒針の3本のが左図のように360度3等分するような位置関係になることが、1日何回あるでしょうか?

 


2.解答例1

午前午後は、全く同じなので半日の12時間を考えればよい。

また、3本の図1のような位置関係にあるものの時刻をとすると、(12−h)は、ちょうど左右対称に折り返したものとなるので、図2の位置関係のものになる。

従って、図1、図2のタイプのものは個数が同じなので、図1のタイプのもののみを考えることとする。

0時から時刻秒)まで時針・分針・秒針が回転する角度をx、y、zとする。(0≦<12)
ただし、1時間分30度)を単位として、小数部も含めて考えることとする。

参考図2

x=h、y=12h、z=720h となります。

まず、時針分針の角度が120度となる場合を考えます。
最初に120度の間隔になるのは、y−x=11h=12n+4、従ってh=(12n+4)/11のときになります。ただし、0≦<12より、n=0、1、・・・、1011回あります。

m、sは、60h、60×60hをそれぞれ12で割った余りとして求められます。

参考図3

参考図4

参考図5

従って、分針秒針の角度が120度、すなわちs−m=20となるときは、この11回のうち1度もないことが分かります。

答:0回

(参考)
y=12h=12/11×(12n+4)、z=60y
より、
z−y=59y=59×12/11×(12n+4)12で割ったあまりがとなるには、
12n+411の倍数となることが必要。
ところが、このとき12の倍数となるので、分針・秒針とも0時の位置にある。
実際、12n+411の倍数となるのは、n=7のときでちょうど8時のときである。

以上