第126問の解答


1.問題 [立体図形・平面図形

問題図

左図は、1辺4cm頂角45度二等辺三角形4個と、正方形1個を使って作られた正四角錐です。

この立体の表面積は何cm2になるでしょうか?

 


2.解答例1(やすさん、マツダさん、長野美光さん、Taroさん、他多数)

展開図は図1のように、正方形ABCDの各辺に、二等辺三角形AP1B、BP2C、CP3D、DP4Aを合わせた図形となります。

図1
参考図1
図2
参考図2

BからAP1に下ろした垂線の足をECからBP2に下ろした垂線の足をF、・・、G、Hとします。

三角形DGP3について、∠DP3C=45度、∠DGP3=90度より、∠P3DG=45度、よって三角形DGP3は、対角線が4cm直角二等辺三角形となります。
従って、BEP1CFP2DGP3AHP4を合わせると、図2のとおり一辺が4cm正方形となります。

また、三角形DCGと三角ADHは合同だから、HD+DG=P3+CG=4cmで、∠HDA+∠CDG+∠ADC=∠HDA+∠DCG+90度=180度だから、
HDGは一直線上にある。

よって、EFGHは、一辺が4cm正方形となる。

以上から、求める面積=4×4+4×4=32cm2となります。

答:32cm2

以上


3.解答例2(数楽者さん他)

展開図を2枚用意し、1つは四角形P3DOCと同じ図形を4個、1つは正方形ABCDと二等辺三角形P3BAと同じ図形を4個に分割して、これらを図4のように合わせます。

図3
参考図3
図4
参考図4

図4が一辺8cm正方形とぴったり当てはまることは容易に示されるので、求める面積は、8×8/2=32cm2となる。


4.解答例3(トトロ@Nさん、あんみつさん、kakeruさん他)

解答例2の四角形P3DOCを等積変形します。
から辺DCに平行に引いた直線と辺P3Cの延長線との交点をとします。

参考図5

三角形OECは、∠OEC=∠DCP3=67.5度、∠EOC=45度だから、三角形P3DCと相似な二等辺三角形となる。
よって、OE=OC

従って、OD=OC=OEとなり、三角形OEDは二等辺三角形となる。
よって、∠ODE=(180−(45+90))/2=22.5度。
EDC=45度−22.5度=22.5度、∠EDP3=67.5+22.5=90度。

従って、三角形EDP3は、1辺が4cmの直角二等辺三角形となる。
面積は、1/2×4×4=8cm2

求める展開図の面積は、この4倍=32cm2となる。


5.解答例4(Taroさん、たなかさん、杉本未来さん、大岡敏幸さん、Nagahiroさん、しゅうさん、井合宗太郎さん、ハラギャーテイさん、有無相生さん、DrKさん、みのちゃんっはらさん他)

DP3=a=4cm、∠DP3E=θ=22.5度とします。

参考図6

DE=a・sinθ、EP3=a・cosθ
よって、
△P3DC=DE×EP3=a2×sinθ・cosθ=1/2×a2×sin2θ

△OCD=OE・DE=a2・sin2θ=1/2×a2×(1-cos2θ)
 =1/2×a2×(1-sin2θ)
。 (2θ=45度だから)

四角形ODP3C△P3DC+△OCD=1/2×a2=8cm2
よって、求める展開図の面積=四角形ODP3C×4=32cm2