第11問の解答


1.問題

からまでの数字を使って3桁の整数をつくります。
この中に6の倍数はいくつあるでしょうか。
次の2つの場合の個数を求めて下さい。

(1)数字は何度使っても良い場合(例:234、414222)。

(2)数字は1度づつしか使えない場合(例:234432)。


2.解答例1

(設問1)

次の補題を使います。

[補題]n個の連続する整数の中にnの倍数が1個だけ存在する。

(証明)
n個
連続する整数12、・・・、nとします。
もしこの中にで割った余りが等しい整数apq(pq)があったとすると、q-pnの倍数になります。
ところが、1pq≦anで、0<aq-pn-1<nに反します。

従って、12、・・・、nで割った余りは全て相異なる。
ところが、で割った余り0、1、・・・、(n-1)n個しかないので、12、・・・、nの中に1個だけで割った余り0のもの、すなわちnの倍数が1個だけ必ず存在する。

p、q1≦p、q≦6)を任意にとります。
pq1、pq2、・・・、pq6
6個連続した整数ですから、補題によりこの中に1個だけ6の倍数が存在します。

従って、p、qは任意ですから6の倍数の個数は6×6=36個あります。

(設問2)

設問1で求めた36個から同じ数字が含まれるものを除けば良いことになります。

6=2×3ですから、6の倍数であるためには2の倍数かつ3の倍数でなければなりません。
2の倍数であるためには、1位の数字が2の倍数2,4,6のいずれかです。
3の倍数であるためには、各数字の和が3の倍数でなければなりません。
3桁の整数pqr=p×100+q×10+r=p×99+q×9+p+q+r

以上から、36個6の倍数が簡単に求まります。

114
126
132
144
156
162
216
222
234
246
252
264
312
324
336
342
354
366
414
426
432
444
456
462
516
522
534
546
552
564
612
624
636
642
654
666

同じ数字が含まれるものが12個あるので、異なる数字のものは36−12=24個となる。

答:(1)36個 (2)24個

以上