第15問の解答
1.問題
n個の碁石が並んでいます。
次のルールで、2人が碁石を交互に取っていきます。
- 個数はあらかじめ分かっています。
- 交互に1個か、または連続した2個の碁石を取っていきます。
- (ルールA)最後に石を取ったほうが勝ちとします。
- (ルールB)最後に石を取ったほうが負けとします。
このゲームでは、先手、後手とも最善の手をとっていくと、最初のnの値によって
・先手が必ず勝つ手順がある(先手必勝)
・後手が必ず勝つ手順がある(後手必勝)
の2通りに分かれます。(1)ルールAでゲームをした場合、1≦n≦9のとき、
後手必勝となるのはnがいくつといくつのときでしょうか?
(2)ルールBでゲームをした場合、1≦n≦9のとき、
後手必勝となるのはnがいくつといくつのときでしょうか?(参考)JavaScriptを用いてゲームができます。
2.解答例1(清川育男さん、ちゃめさん、サンデー毎日願望男さん、tomhさん、ありさのお父さん他)
(設問1)
結論からいうと、全ての場合で先手必勝になります。
先手の取る必勝手は次の通り。
- 先手:
先手は最初の碁石数が奇数なら1個、偶数なら2個だけ真ん中の碁石を取ります。- 後手:
左右に分かれたどちらか一方から1個または2個とります。- 先手:
後手が取った碁石と対称の位置にある碁石をとります。- 以下同様にして、最後の石は必ず先手が取ることとなりますので、先手必勝です。
(設問2)
結論からいうと、1、4、9個が後手必勝になります。
第14問の補足と同様にして帰納法で考えます。
残った碁石の状態を、連続した石の個数を大きい順に並べて、
のように表すこととします。
下表で、青色は先手必勝、赤色は後手必勝を表します。
各状態の上にマウスを置くと次の手を、
先手必勝の場合は、後手必勝となるものを1手だけ、
後手必勝の場合は、次の手(全て先手必勝)を全て
とその手の判定結果を下の欄に表示します。