第1問(1)の解答
1.問題
(1)12個のおもりがあります。このうち、1個だけ他のおもりと重さが異なるものがあります。天秤を利用して何回かおもりを量り、どのおもりが他と異なるかを見つけて下さい。
さて、おもりを量る回数をできるだけ少なくするとして、最大何回量ればいいでしょうか。
また、その具体的な量り方を考えて下さい。(2)7回まで量ることができるとします。このとき、最大何個のおもりのなから1個だけある重さの異なるものを見つけることができるでしょうか。
「なお、異なるおもりが他のおもりより重いか軽いかまで判定する必要はありません。」
2.設問(1)
(おもりが12個の場合)
以下の方法で3回はかれば判定できます。
・1回目:1、2,3,4のおもりを左、5,6,7,8のおもりを右に載せます。
1.左が重いとき
1,2,3,4のどれかが重いか、
5,6,7,8のどれかがが軽い、
9,10,11,12は正しいと分かります。・2回目:1,2,5を左、3,4,6を右に載せます。
・左が重い
1,2のどれかが重いか、6が軽い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:1を左、2を右に載せます。 ・左が重い→1が重い
・釣り合う→6が軽い
・右が重い→2が軽い
・釣り合う
7,8のどれかが軽い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:7を左、8を右に載せます。 ・左が重い→8が軽い
・釣り合う→なし
・右が重い→7が軽い
・右が重い
3,4のどれかが重いか、5が軽い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:3を左、4を右に載せます。 ・左が重い→3が重い
・釣り合う→5が軽い
・右が重い→4が重い
2.釣り合うとき
1,2,3,4,5,6,7,8は正しく、
9,10,11,12のどれかが異なると分かります。・2回目:9を左、10を右に載せます。
以下、4個の場合と同様
3.右が重いとき
1,2,3,4のどれかが軽いか、
5,6,7,8のどれかがが重い、
9,10,11,12は正しいと分かります。・2回目:1,2,5を左、3,4,6を右に載せます。
・左が重い
3,4のどれかが軽いか、5が重い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:3を左、4を右に載せます。 ・左が重い→4が軽い
・釣り合う→5が重い
・右が重い→3が軽い
・釣り合う
7,8のどれかが重い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:7を左、8を右に載せます。 ・左が重い→7が重い
・釣り合う→なし
・右が重い→8が重い
・右が重い
1,2のどれかが軽いか、6が重い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:1を左、2を右に載せます。 ・左が重い→2が軽い
・釣り合う→6が重い
・右が重い→1が軽い
以上
(おもりが13個の場合)
実は、3回で判定できるおもりの最大個数は13個です。これは、2回目以降では正しいおもりを利用できるのを12個の場合では使わなかったためです。
判定方法は、12個の場合同様4個ずつ天秤に載せ、9,10,11,12,13の5個を残します。
天秤がどちらかに傾いた場合は12個の場合と全く同様に判定できます。
・釣り合った場合:9,10,11,12,13のどれかが異なり、その他は正しいと分かります。
9,10,11を左に、正しい1,2,3を右に載せます。
・左が重い
9,10,11のどれかが重い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:9を左、10を右に載せます。 ・左が重い→9が重い
・釣り合う→11が重い
・右が重い→10が重い
・釣り合う
12,13のどれかが異なる、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:12を左、1を右に載せます。 ・左が重い→12が重い
・釣り合う→13が異なる
・右が重い→12が軽い
・右が重い
9,10,11のどれかが軽い、
残りは正しいと分かります。→
・3回目:9を左、10を右に載せます。 ・左が重い→10が軽い
・釣り合う→11が軽い
・右が重い→9が軽い
以上
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