第29問の解答
1.問題
左図のように△ABCの各辺を1:3に内分する点をD、E、Fとします。
また、AE、BF、CD、の交点をP、Q、Rとします。△PQRの面積と△ABCの面積の比はいくらになるでしょうか。
2.解答例1
まず、各線分の長さの比を求めます。
求める方法としては、
・三角形の面積比で考える
・メネラウスの定理を用いる
・ベクトルを用いる
などが考えられますが、ここではメネラウスの定理を用いることにしましょう。
図1
△DBCと直線AEについて、
メネラウスの定理より、
(DA/AB)・(BE/EC)・(CP/PD)=1
(1/4)・(1/3)・(CP/PD)=1
よって、CP:PD=12:1。 ・・・ (1)図2
△ADCと直線BFについて、メネラウスの定理より、
(AB/BD)・(DR/RC)・(CF/FA)=1
(4/3)・(DR/RC)・(1/3)=1
よって、DR:RC=9:4。 ・・・ (2)(1)、(2)より、CR:RP:PD=4:8:1。
同様にして、AP:PQ:QE=4:8:1、BQ:QR:RF=4:8:1。図3
S=△ABCとします。
△DBC=S×DB/AB=S×3/4。
△DBR=△DBC×9/13=S×(3/4)×(9/13)。
△PQR=△DBR×(PR/DR)×(QR/BR)
=S×(3/4)×(9/13)×(8/9)×(8/12)
=S×4/13。よって、△PQR:△ABC=4:13。
答:4:13
以上
3.解答例2(Hamayanさん、他)
各線分の比を求めるところまでは、解答例1と同じ。
△PQRの各辺PQ、QR、RPの中点を結び△PQRを4等分します。
s=△PQR/4とします。図4
解答例1図3のように各線分の比が求まっていますから、
A、P、PQの中点、B、Cを通り辺QRに平行な直線、
B、Q、QRの中点、C、Aを通り辺RPに平行な直線、
C、R、RPの中点、A、Bを通り辺PQに平行な直線を引くと
図4のようになります。△ABQ=平行四辺形AC1BQ/2=3s、
△BCR=平行四辺形BA1CR/2=3s、
△CAR=平行四辺形CB1AP/2=3s。よって、
△ABC=△PQR+△ABQ+△BCR+△CAR
=4s+3s+3s+3s=13s。従って、△PQR:△ABC=4s:13s=4:13。